MOZU~考察~
MOZU~秘められたメッセージ~
WOWOWとTBSの共同制作。そして圧倒的ビジュアル。ドラマから話題になっていた作品ですが、1話完結ではないところや、内容そのものが難しいと賛否もありました。
では、MOZUという作品。そこに秘められたメッセージを今回は原作は外して考えてみようと思います。
結論としてMOZUの世界は現実のフィクションであり真実なのです。 今作でついに登場したダルマ。現代の日本はアメリカに支配されています。それは皆さんもなんとなく想像できるかと思いますが、ダルマはアメリカではなくその裏にいる資本家という存在なんです。 今の世界は資本家に支配されているからこそ一般人に、倉木たちに《正しい情報》つまり本当の真実が流れてこないのです。また、終身雇用といった企業が守ってくれる時代はすでに終わりをむかえ、個人の時代が、自己責任の時代がやってきました。だからこそ倉木は一人で真実に立ち向かっていきます。ですが、個人で資本主義に勝つことは出来ません。だからこそ必要になってくるのが仲間なのです。いつの時代も過去を共有するのは友で未来を共有するのが仲間の存在です。だからこそ、大杉とのシーンはグッとくるのです。
正しい情報と仲間の存在で資本主義を生き残れ…!!
MOZU~オメラス~
MOZUの世界で印象的なのはオメラスの話。ちょっと考察してみよう。
オメラスの話自体は今の日本そのものだろう。市民は大人たち子供はこれから大人になっていく子供たち。学校で教えることなんて無意味だと知っていながら変えようとしない。それがいいことだろうと、みんなが言わないからと正当化している日本の大人たち。学校という鳥篭のなかで我慢という教育のために自由を奪っていく。
そんなことで世の中は良くなっていくのだろうか?
MOZU~今作のもうひとつの真実~
ここからは視点を変えて、この作品が完成する上での真実をお伝えできればと思います。
実は今作にエキストラとして参加して現場を体験してきました。 そこから実際に現場をみて気付いたことを伝えたいと思います。
今作のクオリティを完成させる上で間違いなくキーになっていたのは羽住監督の存在でしょう。 今作のビジュアルは皆さん見てのとおりですが、実際の現場で準備に費やす時間は普通の現場と変わらないんです!こんなことは監督が自分のビジョンを完璧にしていてしかもそれを他のスタッフと共有していなければできません!
そこにいたのはまさしく仲間だったのでしょう。。。
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