希望がある限り絶対に諦めるなと教えてくれたのは、下川さんですよ。
仙崎大輔
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映画レビュー数 5,784件
ちょっと胡散臭い感じもありましたが嫌いじゃない終わり方でした。吉岡が生きていたのが、びっくりしてしまいましたが、生還してのプロポーズは嬉しいだろうなぁと思い、ニヤニヤしながら観てしまいました。ジャンボ機を海に着水させて、救助するというシーンで、映画『タイタニック』を思い出しながら観ていました。ホイッスルなど要るよなとか独り言をつぶやきながら観ました。機長との会話も感動的でしたし、沈みゆく機体の救出劇など、見応えもありました。みんな助かって良かったけど、何だかとっても、胡散臭かったです。遺体を探しに行ったら、吉岡が生きていたのがもう、受け付けなかったです。
海猿の主役と言えば伊藤英明さんだが、今回は佐藤隆太さんがメイン。いつも伊藤さんが閉じ込められてしまうけれど、今回は違うパターンだったので、スムーズな救助になったかな、と思っていた時の沈没。最初は全然信じられなかった。不可能を可能に変えてきたのだから、今回だって変えられるはず、と根拠なく信じていた。飛行機だったことが幸いした、というのは、種明かしまで気付けなかった。今までの海猿と若干パターンが違っていたりと工夫はされていたけれど、やっぱりベタ感や間延び感は否めない。前作のサブタイトルが「THE LAST MESSAGE」だったし、潔く完結としてもよかったと思う。
不安、恐怖、恐れ。ヒーローに縁遠い、と感じられる言葉です。この映画の中で、海猿たちがそう言ったものと戦い、そういう気持ちを持った自分自身の心と戦っている、と感じました。彼らは紛れもないヒーローで、そして紛れもなく人間なのです。家に残している家族の元に帰りたい。友人に会いたい。死にたくない。そんな思いを抱いても当然なのです。そのネガティブな思いに抗うことができるよう、必死にトレーニングをし、そしてそのトレーニングの中で信頼できる仲間とのきずなを深めていくのです。ヒーローの本音と、ヒーローがヒーローであることができる秘密に触れることができた、この映画を見てそんな風に感じました。
よみがな:せんざきかんな
よみがな:せんざきだいすけ
仙崎大輔
下川さんが助けるのは諦めて戻れと告げた時に、無線で仙崎大輔が下川さんに向けて放った
仙崎環菜
突然きたメールを見た仙崎は急いで家に帰る。息子の大洋が、駅の階段を下りてたら、駆け込み乗車の人がぶつかってきて、大洋が転げ落ち、頭を二張り縫うケガをしていた。なかなか救急車も来ず、血を流して泣く大洋を抱いて待ってたとき、環菜は「こんな世の中に生まれてくるこの子はもしかしたら、とっても可哀相なんじゃないか」と思い不安になった言い、大輔にこう言うと、お腹にいる赤ちゃんを産むのが怖くなったと告白する。
仙崎環菜
絶体絶命の状況から、奇跡的に206便の乗客・乗員346人全員を助けるため、みんなが力を合わせた光景を見た環菜は、こう言って、「(二人目の子を)安心して産める」と言った。