人工知能の見る夢は… - A.I.の感想

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人工知能の見る夢は…

4.04.0
映像
4.5
脚本
4.0
キャスト
4.5
音楽
4.0
演出
4.0

ハーレイ・ジョエル・オズメントがほんとにかわいく、少年型ロボット・デヴィッドを好演しています。 息子仮死→母親だけを愛するプログラム(しかも変更不可)のロボット貰う→息子蘇生→息子、ロボット嫌う→息子、ロボットが原因で事故→ロボットイラネという、フィクションとわかっていても合理性のないストーリーに少々首をひねります。 ロボット三原則というものがありますが、平地が減少したためにロボットを多用するようになった社会という設定においても、一連のすさんだロボット環境は、実は人間のすさみを反映しているとしか思えず、映画全体が人類への警句なんじゃないか、という気が、最後まで見て感じられました。 「母への愛」「プログラム」といった仕掛けの活かし方も、どうなのかな…宗教的な背景があって見ると、また違った印象になるのでしょうか? 結末は、私にとってはただただ悲しい話としか思えませんでした。 非常に示唆的なものを含んだ話ですが、残念ながら消化不良な感じでした。この映画が作られるのが、10年早かったのかもしれません。

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他のレビュアーの感想・評価

大いなるSF

スケールの大きいストーリー三部作として分けてもいいほどの内容がこの一本には凝縮されており、とても濃い二時間を与えてくれる作品である。まず第一部は、家庭の話。息子が植物状態のために落ち込んでいる夫婦のもとに一台のロボット、デイビッドがやってくる。(台と呼ぶにはいささか不適当に感じるほど人間らしいのでこれ以降は一人の人間と同じように呼ぼうと思う。)彼のおかげでそれまで暗い雰囲気であった家庭が一瞬は明るくなる。しかし、このまま家庭がどんどん明るくなるのではなく、どこか暗さを残したままなのがミソである。単に、ロボットの子供に愛を注げるかという問題提議では終わらない、これからもっとドス暗い悲劇が起きることを案じさせる雰囲気に、観ていてハラハラさせられる。そして、息子のマーティンが意識を取り戻す。息子が目覚めたことは、本来、喜ばしいことであり、二人が仲良くなっていく展開ならば、家庭は先ほどの暗さを...この感想を読む

4.54.5
  • masanosukemasanosuke
  • 77view
  • 2157文字
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