人工知能の見る夢は…
ハーレイ・ジョエル・オズメントがほんとにかわいく、少年型ロボット・デヴィッドを好演しています。 息子仮死→母親だけを愛するプログラム(しかも変更不可)のロボット貰う→息子蘇生→息子、ロボット嫌う→息子、ロボットが原因で事故→ロボットイラネという、フィクションとわかっていても合理性のないストーリーに少々首をひねります。 ロボット三原則というものがありますが、平地が減少したためにロボットを多用するようになった社会という設定においても、一連のすさんだロボット環境は、実は人間のすさみを反映しているとしか思えず、映画全体が人類への警句なんじゃないか、という気が、最後まで見て感じられました。 「母への愛」「プログラム」といった仕掛けの活かし方も、どうなのかな…宗教的な背景があって見ると、また違った印象になるのでしょうか? 結末は、私にとってはただただ悲しい話としか思えませんでした。 非常に示唆的なものを含んだ話ですが、残念ながら消化不良な感じでした。この映画が作られるのが、10年早かったのかもしれません。
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