A.I.の感想/考察/ネタバレ

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A.I.の感想一覧

映画「A.I.」についての感想が6件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。

大いなるSF

スケールの大きいストーリー三部作として分けてもいいほどの内容がこの一本には凝縮されており、とても濃い二時間を与えてくれる作品である。まず第一部は、家庭の話。息子が植物状態のために落ち込んでいる夫婦のもとに一台のロボット、デイビッドがやってくる。(台と呼ぶにはいささか不適当に感じるほど人間らしいのでこれ以降は一人の人間と同じように呼ぼうと思う。)彼のおかげでそれまで暗い雰囲気であった家庭が一瞬は明るくなる。しかし、このまま家庭がどんどん明るくなるのではなく、どこか暗さを残したままなのがミソである。単に、ロボットの子供に愛を注げるかという問題提議では終わらない、これからもっとドス暗い悲劇が起きることを案じさせる雰囲気に、観ていてハラハラさせられる。そして、息子のマーティンが意識を取り戻す。息子が目覚めたことは、本来、喜ばしいことであり、二人が仲良くなっていく展開ならば、家庭は先ほどの暗さを...この感想を読む

4.54.5
  • masanosukemasanosuke
  • 97view
  • 2157文字

アシモフの三原則はいつの時代まで通用するのか

ロボットものの作品を描くときに避けて通れないのは『アシモフの三原則』の存在だ。作家、生化学者として数多くの作品を残したアシモフだが、その中で唱えたロボットが従うべき原則が『アシモフの三原則』である。「ロボットは人間に危害を加えてはならない」「ロボットは命令に背いてはいけない」「ロボットは自分を守らなければならない」この三原則が、この作品A.I.の中ではくどいまでに押し出されているのである。この三原則を知っていてこの作品を見るのと、知らないでみるのとでは、印象も大きく変わってくるだろう。正直、よくあるロボットものに、この三原則を前面に押し出して感動的なストーリーに仕立て上げたようにしか思えなかった。キューブリックの作品だと期待したのだが残念感が拭えない。何よりも、話が長すぎて間延びしてしまった感がある。もう少しコンパクトに収めても、同じ感動は得られたのではないか。本当に時間があるときに見るこ...この感想を読む

3.03.0
  • 83view
  • 409文字

人工知能の見る夢は…

ハーレイ・ジョエル・オズメントがほんとにかわいく、少年型ロボット・デヴィッドを好演しています。息子仮死→母親だけを愛するプログラム(しかも変更不可)のロボット貰う→息子蘇生→息子、ロボット嫌う→息子、ロボットが原因で事故→ロボットイラネという、フィクションとわかっていても合理性のないストーリーに少々首をひねります。ロボット三原則というものがありますが、平地が減少したためにロボットを多用するようになった社会という設定においても、一連のすさんだロボット環境は、実は人間のすさみを反映しているとしか思えず、映画全体が人類への警句なんじゃないか、という気が、最後まで見て感じられました。「母への愛」「プログラム」といった仕掛けの活かし方も、どうなのかな…宗教的な背景があって見ると、また違った印象になるのでしょうか?結末は、私にとってはただただ悲しい話としか思えませんでした。非常に示唆的なものを含ん...この感想を読む

4.04.0
  • nyan_chunyan_chu
  • 89view
  • 448文字

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