台詞の多さはリーガルハイ級。 - カバチタレ!の感想

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ドラマレビュー数 1,147件

カバチタレ!

4.334.33
映像
4.00
脚本
4.33
キャスト
4.67
音楽
2.50
演出
3.83
感想数
3
観た人
8

台詞の多さはリーガルハイ級。

4.54.5
映像
4.5
脚本
5.0
キャスト
5.0
音楽
4.0
演出
4.5

目次

ショートカットの深津絵里さん

原作のあるドラマです。原作である漫画は読んだことがありませんが、法律を題材にしたドラマは視聴率がいいように思います。しかしカバチタレはl弁護士や裁判官といった役職ではなく、聞いたことはあるけれどあまり詳しくは知らないという行政書士にピントを当てているというのも漫画もですがドラマもなかなか面白いなあと思いました。その行政書士として活躍するのが深津絵里さんなんですが、黒髪のショートカットがものすごく似合っています。スーツ姿もかっこいいですし、恥ずかしながらその影響でロングヘアーをバッサリと切った記憶もあります。常盤貴子さんも可愛らしくて美人2人が並んで問題を解決していく様子も好きですが、何よりもプライベートで恋愛をこじらせて迷走する2人の仲よさそうな姿が大好きです。台詞もよくつっかえずにスラスラと話して、役者としての深津絵里さんの凄さも詰まっているなあと思いました。小顔で色白で黒髪ショートカットの深津絵里さんはいつまでも憧れの存在です。

山口雅俊さんと大森美香さん

このタッグがドラマの全盛期を支えていたのかと今になって知りました。全盛期と言いましても、私がただ単にテレビドラマに夢中になった時期と重なっただけで、今現在のドラマも面白いものはあります。しかし、今の今まで全く知りませんでした。雰囲気が似ているとは思っていたのですが、ランチの女王もこのタッグで制作に携わっており、出演者も同じような顔ぶれだなあというふわっとした疑問が解決しました。そして山口雅俊さんは他にもビギナーや闇金ウシジマくんシリーズを手がけ、しれがまた私のツボにはまっているという。大森美香さんは朝ドラのあさが来たの脚本で橋田賞を受賞されています。昔はよかった、なんていう言葉をよく聞きますが、昔も今も面白い作品を作っている人はいるという確信と安心を得ました。この2人は最高です。

良いことと悪いこと

知恵を持っているということは強さになります。それはここ最近で本当に身に染みて思ったことです。一話目に常盤貴子さんが突然クビを宣告され、お給料ももらえずに泣き寝入りするところでした。そこで出会ったのが深津絵里さんなんですが、ここで知識があって相手と闘えるのと泣き寝入りで従うのでは、マイナスか32万円も違うんです。知識があるだけで屈辱的行為に対しても不当解雇に対しても正当な勝ちを得ることができる。勝つだけが全てではありませんが、無知で良いように扱われるのと知識があって自己を守れるのとでは、社会で生きていく上で法律含め知識は欠かせないことだと思います。しかし、全てが正しく使われるということではないのが法律で、悪知恵がある方が良い思いをするのも現実。または弱者を利用して得をしようとする人もいます。全てが善人ではないということが深津絵里さん演じる栄田千春を悩ませるのですが、答えはありません。綺麗事だけを信じて生きていけるなら幸せです。しかし、それだけでは生きていけない。信じるものは救われるというけれど、そればかりではありません。信じることに疲れたり幻滅したり、でも一番望んでることは信じた相手がその希望からはみ出ないことなんですよね。田村希美はその上をいく考えの持ち主で、はみ出た相手でさえ信じ抜く心情をもった女性です。彼女の発想の転換、処世術は素晴らしいです。しかし、栄田千春は不器用で要領よく生きていけない一本気のある女性だからこそキャラクターが強まって一周回って可愛らしさが滲み出ているのかもしれません。世の中の矛盾が見ているこちらをも悶々とさせるエピソードが強く興味を引きました。

新人時代

水川あさみさんがチラッと出ていました。田村希美の元彼のテレクラを暴露してしまった女子高生役で出演しています。しかし、そのワンカットのみです。あの水川あさみさんがほんの一瞬、気づくか気づかないかのささやかな出演をしているなんて、当時はわかりませんでした。今ではドラマだけではなく、バラエティでも個性的なキャラクターとしてとても面白く輝いています。今回記事を書くことで再度ドラマを洗って初めて気が付きました。香里奈さんが出ているのは知っていたのですが、本当にわからないものですね。それだけその役で自然だということでしょうか。ど素人のベタベタな演技ではなく、すっと物語に溶け込む実力を持つ。だから今では花開いて有名な女優さんにまで昇りつめたんだと思います。

台詞の長さ

女優さんのポテンシャルといいますか、深津絵里さんはどうやって役作りをしているのでしょうか。まったくの素人からすれば、あんなにもたくさんの台詞を覚えて、且つ話しながら演技をしなければいけない。2つのことを足すのではなく、掛け合わせてその人物にならなければいけない。 仕事モードの栄田千春と乙女モードの栄田千春の切り替え方も違和感がないですし、深津絵里さんは実は素でも面白い方なんじゃないかと思ってしまいます。ですが、インタビューなど拝見すると、大人しそうな誰に対しても優しく受け答えする物腰の柔らかい女性です。だからこそその女優魂といいますか、プロだなあと純粋にすごいなあと思います。最近ドラマでは姿をお見かけしませんが、出演作品を見返すとどんどんハマってしまう魅力のある女優さんだなあと好きが止まりません。

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他のレビュアーの感想・評価

女性にしてよかったんじゃないかな?

深津絵里と常盤貴子という非常に豪華なキャスト!その脇を固めるように陣内孝則や小林聡美などの超実力派のメンバーを加えたこの作品は非常に見応えがある。作品に仕上がっている。元々の原作は男性ばかりのはずなのだが、今作では全て主演が女優に変更されており、漫画を知っている人には良い意味で意外だったはずだ。特に深津絵里の演技が非常に光っている。法律の知識を武器に他の男に圧倒されず逆にどんどん丸め込んで行く様は見ていて気持ちが良いほどであった。また陣内孝則の個性も良い持ち味だろう。元の原作の絵が非常に独特で個性が強い作品なだけに、どのように仕上がるのか見ものだったが良い方向に期待が裏切られるようになっている。さらに、この作品では女優以外にも法律というある種独特な存在が光っていることが優れている。難しい文言をあえて登場させることでドラマの内容に重みを演出し、一種のカリスマ性のような演出がなされていると...この感想を読む

3.53.5
  • ずーみんずーみん
  • 125view
  • 502文字

お気に入りのドラマ

何度も見返したドラマです。職業系のドラマでも、法律関係のものは、現実の自分に置き換えて考えることもできる見応えのあるものなので好きです。難しい法律の話を法律に詳しくない主人公が身をもって体験しながら学んでいく姿を観て、自分も損しない人生を過ごせるようにある程度の知識は身につけて置くものだなと感じました。初めて観たのは中学生の頃だったと思いますが、このドラマの影響で行政書士を目指し、法律の勉強をして、ついには検察官になった友人もいるくらい影響力のあるドラマです。それでもこのドラマを観たきっかけは山下智久君が出ていることだったと思います。学校へ行って「鉛筆じゃけん」と真似をしたりしていました。けれど中学生にもわかるくらいわかりやすく法律の説明がされていて、主人公は当時では共感する部分のないようなアラサー女性でありながらも、ドラマの世界、法律の世界に入り込みやすかったです。深津絵里さん演じる...この感想を読む

5.05.0
  • ちょんちょん
  • 249view
  • 540文字

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