映像・音楽・キャストが三拍子パーフェクトのノリノリ映画
太っていてこそシェフがピッタリ
イメージ的に少々体格が良い方が美味しいものを作ってくれそうだ。料理はけっこう力もいる。大きなフライパンは重いし、レストランでいっきに何人分もの量を作るというのは体力勝負だ。一生懸命メニュー開発したところで、雇われシェフは所詮雇われているだけ。プライドとこだわりのあるシェフはやはり自営しないとだめですね。キャスパー潔く辞めて正解。
料理を作るシーンが多く出てくるが、センスのいい料理番組みたいで良い匂いが漂ってきそう。息子にパパッとチーズトーストを作ってあげているけど、なんて美味しそうなことか。デートの時は家でパスタ!あんな風にパスタを作ってくれたら惚れてしまいますよ。
監督も脚本も主演もやっていたジョン・ファブロー
シェフ役がピッタリすぎて、あれこの俳優さん誰だ?と思ったら「アイアンマン」の監督だという。監督も脚本も主演もやっているんだから北野たけしみたいな感じだろうか。最近話題の「ジャングルブック」実写版の監督も彼だと知ってびっくり。すごい。ファンになってしまった。
SNSが今っぽい
場面場面でツイッターがピョンと現れるのが現代風。10歳の子供がSNSを使いこなすのが、まさに今っぽい。SNSといえばフェイスブックの登場は2004年、ツイッターは2006年。子供は順応するのが早いですね。SNSの力はあなどれない。素人でもちょっと間違えば大ヒットの可能性を秘めている。情報が伝わる早さが尋常ではない。レストランで怒鳴っている姿もすぐにアップされる。ある意味怖い時代だ。私もついていくのにいっぱいいっぱいですよ。
シェフが手際よくチャッチャと料理する姿といい、ツイッターでチャッチャと展開していく内容といい、すばらしいテンポで飽きない。加えて音楽がずっとアップテンポ。この映画は音楽の使い方も評判が良いのがうなずける。ノリノリだ。
見せるべき親の姿
最近の子供たちに必要な親の一例ではないか。自分のやりたい道のため信念をつらぬき通す。その一生懸命な姿は子供へのすばらしい教育だ。自分が何をやりたいかが分からない、考える機会がないという子供や若者がいる。ゆとり世代で育った若者たちの中には、無気力だったり、恋愛にも興味がない人がいるという。この映画のシェフのように、情熱をもって一つの道を突き進む姿を見ると、なにか心が打たれるのではないか。叱るところではしっかり叱る。それもちゃんと向き合って話す。ただ駄目だと叱っては子供も納得できないだろう。こういうところ親も見習うべき。
食べてみたいキューバサンドイッチ
キューバ風サンドイッチなんて食べた記憶がないが、とにかく美味しそう!!どこに行けば食べれるのか?移動式のケバブトラックは見たことあるけど・・・なんと今年NYから日本に初上陸したお店があるみたいです。この映画の影響もあるのか??でもどう考えてもお店に座って~というよりはビーチなどアウトサイドで一杯が似合うと思う。
日常生活でちょっとやる気がない時、気分が乗らない時に観ると気分爽快になれる映画でしょう。アメリカの映画は離婚して片親の設定が多いが、この映画は幸せな気分になれる。どんな状況でも前向きに、明るく乗り切る気持ちが大事。映画を見た後は、きっとみんなラテンミュージックが頭に回っているのではないかと思う。
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