後悔しない人生
愛する人
主人公のジャックは仕事一筋な男。欲しいものは金で何でも手に入ると思っている。でも手に入らないものだってあった。それが愛する人ということ。でもジャックはそれに気づいていない。そこで違う選択をした場合の人生を体験することになります。最初は状況の変化にとまどい混乱します。でも子供ってすごいですよね。これはジェックの潜在的な意識なのか本当にファンタジーで別の時間軸に来てしまったのかわかりませんが、ジャックのことを本物のパパじゃないことを娘のアニーは気づきます。でも家族と過ごすうちに自分に手に入らない愛するということに気づき、アニーもおかえりなさいパパと。でも切ないのが、そのことに気づいてしまったら戻らなくてはいけないということ。帰りたがらないジャックの心情を考えると、このままこの世界にいさせてやってほしいって思ってしまいました。
対比が素晴らしい
この物語は最初ジャックは留学へ行くのを空港でケイトが引きとめようとするところからはじまります。ここのジャックの選択で人生が大きく変わるんですね。もう一つの人生も体験し後悔したジャックは現在のケイトのところへいきます。そうしたらケイトはパリへ仕事で行く前でした。ここであの13年前と同じ出来事が、ジャックとケイトに起こります。ただし立場が逆で、ここの主人公の心理の対比が本当に素晴らしくよく描けているなって思いました。あの説明で納得して飛行機に乗らなかったのは少しご都合主義にも感じましたが(笑)でも人間生きていて過去を振り返ると、あのときああすれば良かったなって思うことってたくさんあるんですよね。私にもいっぱいあります。このジャックのように気づいていない後悔だってきっとあると思うのですごく共感ができました。
ファンタジー?夢?
この映画はファンタジーなのか、ジャックの潜在的な意識がみせた夢なのか非常に気になるところです。あるいはもしかしたら両方なのかもしれませんが。別にどちらの人生が間違っているなんてことはないと思うんですよね。だからこそ自分で選択したことには後悔しないよう、精一杯その人生を楽しむことが大切なんだと思います。ジャックにはやり直すチャンスが巡ってきましたが、皆こんな風にあのとき失敗した選択をまたやり直せるときなんてそうそうないですから、大きな選択のときにはとくに本当にこれでいいのか慎重に選ばないといけないと思います。ラブロマンスとしてもすごく面白い映画になっていたと思います。
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