ココロ揺さぶるお話
相棒(ディンゴ)の旅物語
テガミバチとして、危険な虫がいる場所を通りながら人々に手紙(ココロ)を届けるお話です。
この物語でなんといっても重要なのが、相棒(ディンゴ)の存在。
ディンゴのペアが何組かでてきますが、やはり主役のラグとニッチのディンゴが一番好きですね。
泣き虫だけど、まっすぐで頑張り屋のラグと、片言の言葉で素直に話すマカの子ニッチ。
どちらも純粋なままのココロで、見ていて癒やされます。
テガミバチには、あまり年寄りはみかけません。
一番上でもジギー・ペッパーくらい。
相棒のディンゴが動物なので、歳を取ると、身体機能の衰えもあって、危険な虫との戦いができなくなるというのもあります。
また、テガミバチの武器である心弾銃は、ココロを込める武器です。
そのため、ある程度純粋なココロの持ち主でないと、テガミバチはつとまらないのだと思います。
そういうこともあり、テガミバチには、10代ぐらいの子が多いです。
ジギー・ペッパーは、特別達観したココロの持ち主なのかもしれません。
手紙(ココロ)を届ける
手紙を届ける際、ラグはよく心弾銃でその手紙にこもったココロを垣間見せてくれます。
そこには、温かい人のココロだったり、寂しさだったり、様々な人のココロが見て取れます。
そして、必ず本当の人のココロが映しだされます。
たとえ、嘘のことを書いていても、心弾銃では嘘偽りのないココロが見えるのです。
どんなに強がった文面でも、本音は悔しさが溢れていることもあります。
そんな本音を垣間見える瞬間には、ココロがほっこりとしたり、泣けてきたり、よくココロを揺さぶられます。
何年も前の作品ですが、放送当時見た時より、今見るほうがその傾向は強かったです。
アニメには、見る人の時期によって、見方が変わったりするものがありますが、テガミバチはまさにこれだと思います。
若い頃には、あまり意識したことがないことも、歳をとることで、分かることもでてくると思います。
丁寧な作画
アニメのテガミバチは、原作の漫画に比べ、塗りなどがアニメらしいものに仕上がっていますが、原作の表紙を見ると分かる通り、とても繊細でキレイです。
テガミバチの世界では、太陽は人工太陽と呼ばれるものしかなく、ほとんど夜の状態。
その美しい青色の世界は、魅力的なものです。
表紙買いしたくなる漫画です。
アニメでは、ジャンプ御用達だったスタジオぴえろが制作しているので、他のアニメ同様のレベルになってしまっています。
それでも、ココロを表す金平糖のような白い物質は、キレイだと思いますし、キャラもかっこいいです。とても堅実な作画です。
また、星空を見ていると銀河鉄道の夜のようなキレイさが原作にはあります。
銀河鉄道の夜も悲しい話だったのですが、影響されているように思います。
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