悪いことをすれば返ってくる
ホラー嫌いな人でも
まず初めに、もっぱらホラーが嫌いな私ですが、夏が来るとつい見たくなるホラー映画。この作品は、度々テレビで見ることも多く、(またか)と思ってしまうのですが、つい見てしまいます。これは設定がわかりやすく、起承転結もわかりやすいものです。 難点は暗すぎてよく分からない。ホラー映画につきものの暗すぎて目をこらさないではみられない。よく分からない怖さを体験できます。されに見れば見るほど主人公がヒーローしているのに応援できなくなってくるのも一つの見方かも。
主人公の強さと弱さ
主な登場人物が4人で、一人は賢く美人。人前では優しいけど、気の弱い彼氏。お金持ちのやんちゃ坊主。その彼の彼女は女優を夢見る女の子。この4人が中心に回っているのですが、それぞれ力かげんの差も垣間見れます。力があるのはやんちゃ坊主。彼の強気の押し切りから周りがそれに賛同し始める。どこにでもありそうな状況からスタートします。やんちゃ坊主の彼女も根は悪い子ではないものの、周りに影響をうけやすく、見終わったあと思うのは、いちばん普通の子だったようにも思います。主人公の女の子は賢く正義感もあるのですが、結局押し切られて殺人の手助けをします。主人公の彼氏も最後は正義感を見せるのですが、あまり登場する機会がなく、はっきりとした主張がないどこか影を持っている印象を途中から最後まで匂わせているのが、殺人鬼を特定できないつくりになっているのかもしれない。途中途中で出てくる登場人物がどこかはっきりしていなくてそれがまた殺人鬼なのでは?という印象をあたえます。言えるのは、それぞれに意志をもっているけど、強いものに巻かれてしまう弱さも持っている。殺人鬼はそれを見逃してはいないのかもしれない。
よくよく考えると悪いことをしているはずなのに
主人公が果敢にも殺人鬼が誰なのかを解明していく姿が、どうしても惹かれてしまうところなのですが、襲われる原因を作ったのは4人にあり。正義の味方ほどではないものの、殺人鬼をたおそうとする勇敢なシーンが自業自得とはいえ、最初に車でまでひき、命があるのにまたそこから湖に沈める。殺人鬼が怒って報復にくる。あまり応援できない(笑)要素もある。それが必然なのか偶然なのかはホラー映画、ホラードラマ特有のものかもしれないけど、日本のホラーと違うのは理不尽さがあるところだろうか。ターゲットが単純に選ばれる。また、匂わせる表現が多数含まれる。最初に登場人物の前に飛び出してきた人物は飛び出したのではなく落とされたのかもしれない。別の人物もいるのかもしれない。見方がだんだん面白くなるので2、3へと繋がっているのかもしれない。
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