何度見ても、大人が見てもあきないアニメ - こどものおもちゃの感想

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アニメレビュー数 2,474件

何度見ても、大人が見てもあきないアニメ

4.04.0
映像
3.0
ストーリー
4.0
キャラクター
5.0
声優
1.0
音楽
3.0

目次

倉田サナという女の子

私がこのアニメを見たのは小学校1年生のときでした。その時はなんとなく見ていた程度でしたが、こどものおもちゃはリボンで連載されていた漫画だったので、それを見返しているとアニメを見たくなり、小学校高学年の時にもう一度見ました。幼い頃には感じなかった様ざまな見方ができました。主人公である倉田サナ。私がちょうどアニメを見返した時は彼女と同じ年齢でした。そんなこともあってか私は倉田サナに強い憧れをもちました。彼女のひたむきな明るさ、そしてギャグセンス、アクティブな行動力。彼女は私の中で本当に輝いてみえました。そしてそんな彼女の中にたまに見せる弱さ。これがその時、小学校の私からしてみると、かっこいいものでした。弱さを隠すのは大人になっては当たり前のことですが、小学生からしてみればどうして隠すの、と思いながらも大人なような気がしていたのです。彼女の周りを気遣って自分の弱さや辛さは後回しにするという本当のかっこよさはその時の私は知らなかったと思います。今になっても倉田サナは私の憧れとして強く残っています。そして物語は小学校6年生から中学校へ進学します。私は中学入学と同時に転校をしました。その時、どうしたら友人ができるだろうかと悩んでいたとき、母がその時夢中だったこどものおもちゃを例にあげて、サナちゃんみたいにありのまま楽しんでいれば、きっと友だちができると言ってもらいました。そしてそれは本当でたくさんの友人ができました。

色々な恋愛模様

そしてこのアニメの重要なポイントはサナと羽山の恋愛模様です。なかなか自分の気持ちをサナに気付いてもらえない羽山は中学に入学し幼なじみの風花と再会し、彼女と付き合ってしまいます。そしてそれを知ったサナは初めて羽山のことが好きだと気付くのです。

1番近くで自分を支えてくれた人は、どうしても1番失いたくない存在です。だから下手に恋愛をして嫌いになってしまったり、関係が終わりたくない、そう思うと対象から外してしまう。大人になるとそんな駆け引きが当たり前になってしまいます。けれどサナはきっとそういう感情を抜きにして男としてではなく人としても羽山を認めていて、そして男性としても好きだったのだと気付いたのだと感じました。そして恋愛面でいうと風花は羽山がサナを好きなことを知っていた、けれどそれでも羽山を好きになってしまうのです。風花の気持ちを軸に物語を見ていくと違った目線でより切なくみることができます。

親子の愛

恋愛だけではなく、家族についても考えさせられるアニメです。サナの母である実紗子は実の母親ではありませんでした。実の母親を見つけるためにサナを芸能界へ入れたのです。それだけを考えるとなんてひどいのだと思ってしまいますが、このお話の最後に母がサナへ言うのです。サナは私の子だよと。それをはっきりさせるために実の母を捜したのでした。親子は血が繋がっているから親子ではないのです。子どものことを愛しているかどうかなのだと思いました。愛していると伝えることは照れくさいけれど、毎日の積み重ねの中にある愛を見つけ、自分は愛されているのだなと実感しなくてはいけないと感じました。今見てもこのアニメは感動し、考えさせられる場面が数多くあります。また繰り返し見たい作品です。

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他のレビュアーの感想・評価

憧れの女の子サナちゃん

サナちゃんは小学6年生で、タレント活動もしています。学校風バラエティーやCMやドラマ。売り出し中のタレントで、マネージャーのレイくんはサナちゃんいわく彼氏兼ひも。サナちゃんの母親は倉田みさこという作家。頭にリスのマロちゃんを飼っていて、変な髪型をしているぶっ飛んだ人。それもあってか、サナちゃんも明るく元気で活発な女の子でした。サナちゃんにひとつ悩みが。それは同じクラスの羽山が担任の先生をいじめて授業の邪魔をする。逆らった生徒を池に落としたりと、学級崩壊していたのでした。羽山は家庭に問題があり、羽山自身も羽山母が亡くなったのは自分のせいだと思って生きてきました。それを知ったサナちゃんは羽山の父や姉と話をして、羽山に家庭という居場所を作ってあげました。そんなサナちゃんにも秘密がありました。サナちゃんは拾われた子で、本当の母親が誰だかわかりません。それを世間にバラした時、今度は羽山がサナちゃん...この感想を読む

3.03.0
  • まいぴんまいぴん
  • 214view
  • 634文字

これはこれで良い

『こどものおもちゃ』はとても大好きな作品です。原作である漫画は絵が綺麗なのが印象的でした。アニメ版はもう少しその原作の絵の良さを反映して欲しかったなと思います。また、主人公である倉田紗南ちゃんのキャラクターも原作よりかなり元気で勢いのある子として描かれています。しかし、このキャラクターの演出は、個人的にはとても良いと思いました。『こどものおもちゃ』の魅了は、作中にコミカルとシリアスがバランス良くあるところだと思います。例えば倉田紗南ちゃんと同クラスの羽山秋人くんは悲しい過去を持ち、あまり良いとは言えない環境で育ちますが、そんな暗いシリアスな場面に紗南ちゃんがあの持ち前のハイテンションでコミカルに問題を片付けてしまう。あのような展開はあのテンションのキャラクターでないとなかなか出来ないでしょう。紗南ちゃんのそういう無茶苦茶なところに秋人くんが惹かれたのも納得できます。さらに、このやり方は...この感想を読む

4.04.0
  • よんよん
  • 95view
  • 514文字

子供から大人に成長していく学園物語

少女漫画「りぼん」連載され、その後、アニメ化しました。主人公は人気子役タレントの倉田紗南(さな)。バラエティ番組の出演や、CMにも起用されるようになり後半にかけて女優としても活躍するようになります。小学校時代では同級生の羽山秋人(はやま)といがみ合いお互い嫌いでしたが、ゆくゆくは恋人同士となります。さなはとても明るく元気があり賑やかな性格ですが、実は捨て子ということもあり根は繊細で終盤には精神的な病気(人形病)になってしまいます。そんなさなを支え救ったのは羽山でした。個人的にはさなの性格はとても好きです。外見も整っていて性格も明るいですが、嫌味なところがないように感じます。学業と芸能活動を一生懸命両立させようとしているところも好感が持てました。このアニメは子供目線に立った時、小学校時代の前半が特に楽しく見る事ができると思います。さなやさなの育てのお母さんが頭にリスを乗せていたりテンション...この感想を読む

3.53.5
  • ちびまるママちびまるママ
  • 99view
  • 573文字

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