放浪息子のあらすじ・作品解説
女の子になりたい男の子・二鳥修一と、男の子になりたい女の子・高槻よしの、2人が自分の性別や友人関係に悩み葛藤する姿が描かれたアニメである。2011年1月から同年3月まで、フジテレビ『ノイタミナ』枠にて放送された。全11話。原作では小・中・高と成長していくが、アニメ版では小・中編のみの放送となった。制作はAIC classic。監督は『喰霊‐零‐』『Fate/Zero』のあおきえい、シリーズ構成は『とらドラ!』『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない』の岡田磨里が務める。 原作は『青い花』『どうにかなる日々』の志村貴子による漫画作品『放浪息子』で、『コミックブーム』(エンターブレイン)にて2002年12月号より2013年8月号まで連載されていた。全15巻。平成18年度(第10回)文化庁メディア芸術祭マンガ部門・審査委員会推薦作品。平成25年度(第17回)文化庁メディア芸術祭マンガ部門・審査委員会推薦作品にもなっている。
放浪息子の評価
放浪息子の感想
言うほど感動はなかった…
この作品はとても感動すると聞いていたので視聴したのですが、言うほどの感動はありませんでした。確かに思春期の男女の自身に対する性への意識を描いてはいましたが、それを題材にする割にはあまりにも周りの人達が優し過ぎるのではないかと思います。重すぎるのがあまり好みでない人はこれくらいがいいと思いますが、このような題材を扱うのならもっと現実味のある、寧ろオーバー気味くらいに人間の本心剥き出しな描写が欲しかったです。同作者の『青い花』は同性同士の恋愛を生々しく、そして美しく描いていました。この作品も周りが優し過ぎるような気もしますが、それにあまり違和感を抱かないように丁寧に描かれていたと思います。『放浪息子』はその辺りが少し雑だったと思いました。私個人としてはストーリーはイマイチでしたが、その他の作画、演出、音楽はとても良かったです。特に作画は、力が入っているのがとてもよくわかります。原作のふわっ...この感想を読む
とても綺麗な青春物語。
少年少女のちょっぴり切ない感じの青春が描かれてあって綺麗な作品。作風はあさのあつことちょっとだぶりました。全体的に画面がぼやけたようなふんわりした演出が青春をよく表現できてるなあと思います。女の子になりたい男の子、二鳥くん。最初はクラスの女の子に「似合う似合う」ともてはやされるけれど、次第にこのままでいいのか悩み出す。そういう成長物語が素敵でした。声優も男の方なのですが、女性らしいというか、主人公の二鳥くんにぴったりで非常によかった。青春っていいなぁ。同じ志村貴子さんの作品、「青い花」もまた見たいなぁと思ってはいますが中々見る機会がなくてまだ見れていませんu
放浪息子の登場キャラクター
末広安那
よみがな:すえひろあんな ニックネーム:あんなちゃん 性別:女性 国籍:日本 性格:華やかで女の子らしい性格 特徴:クールな外見 価値観:プロ意識が高い 評価:周囲から反感を持たれることも多い 印象:冷たい印象を与える 物言い:辛辣
二鳥真穂
よみがな:にとりまほ 年齢(作品時):12歳 性別:女性 国籍:日本 性格:とても強気 特徴:気分の浮き沈みが激しい 価値観:弟の性癖を知っても笑わずに慰めるなど思いやりも持っている 物語上での目的:アイドルの麻衣子の大ファンで、彼女に会うためにモデルになる 欠点:口が悪い 傾向:思い通りにならないとすぐ暴...
海老名泰一朗
よみがな:えびなたいいいちろう 年齢(作品時):中年 性別:男性 国籍:日本 住まい:母親と娘と同居 ポリシー:周囲には女装をすることは隠している 特徴:本格的に女装をしたのは妻と死別して1年経ち、遺品を着用してみたことから 価値観:女装が似合わないことを自覚しており、世間体を考えつつ娘が小学生に上が...