テレビアニメ版の「ゆるめいつ」 - ゆるめいつ 3でぃの感想

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ゆるめいつ 3でぃ

4.404.40
映像
3.00
ストーリー
5.00
キャラクター
4.00
声優
5.00
音楽
5.00
感想数
1
観た人
1

テレビアニメ版の「ゆるめいつ」

4.44.4
映像
3.0
ストーリー
5.0
キャラクター
4.0
声優
5.0
音楽
5.0

目次

OVA作品との共通点

嬉しい共通点として、主要な登場人物の声優が、OVA作品「ゆるめいつ」と同じキャストの構成で演じておられます。OVA作品の印象を引き継いで、アニメ作品を楽しむことができるのは嬉しいことのように思います。ただし、同じ声優なのか信じられないくらい声が違うようにも感じられました。同じ声優キャストで構成されており、嬉しいと思いつつ、実際にアニメ本編を観てみると信じられない気持ちも同時に抱いてしまいます。少し複雑な気分を感じてしまうものがあります。また、テレビ放送することを前提に制作している「ゆるめいつ3でぃ」においては、OVA作品の続編という位置付けではありません。原作の4コマ漫画をテレビアニメ化した、という位置付けなのだと思います。そのことから、OVA作品「ゆるめいつ」シリーズと重複する場面は多かったです。テレビアニメ作品「ゆるめいつ3でぃ」と、OVA作品「ゆるめいつ」と同じ場面で、同じ展開が描かれている事実は、共通点として挙げることができるように思います。ただし、同じ場面、同じ展開を描いているのに、印象が違うように感じられます。これは、アニメーションを制作している企業が違うことの表れなのだと思います。それぞれOVAシリーズ「ゆるめいつ」、テレビアニメ作品「ゆるめいつ3でぃ」の印象の違いを楽しむのも、面白みとして捉えてみてもよいのかもしれません。

OVA作品との相違点

まずは、前項でも述べた通り、アニメーションを制作している企業が違います。
そのことから、作画における画のタッチが全然違うことが挙げられます。原作が同じである、OVAシリーズとテレビアニメ作品で画のタッチがここまで変わるものなのか、驚きがあります。どちらかといえば、OVAシリーズ「ゆるめいつ」の方が、原作画イメージの再現度が高いように感じます。テレビアニメ作品「ゆるめいつ3でぃ」においては、作品タイトルが表しているように、3Dで制作されたアニメーションなのだと思います。しかし、3Dアニメーションには感じられない画です。そして、3Dアニメーションである利点も感じられません。「ゆるめいつ3でぃ」というアニメ作品は、作画やアニメーションにおいて疑問が残ってしまいます。作画が違うと、キャラクターの外見も全然違うように映ります。それを比較してみるのも面白いです。私自身は、主人公である相田 ゆるめ(あいだ ゆるめ)、川野 さえ(かわの さえ)、「さえ」の妹の三名に違いを感じました。他二名、田中 くみ(たなか くみ)、松吉(まつきち)には大きな違いは感じられませんでした。違いが感じられなかったのは、他の個性が強いことが挙げられるのかもしれません。金髪である「くみ」、眼鏡キャラである「松吉」は、誰が描いても、同じように描けるキャラクターなのかもしれません。また、OVAシリーズ「ゆるめいつ」では、台詞をゆっくりと話されていました。しかし、テレビアニメ作品「ゆるめいつ3でぃ」では、その傾向は感じられず、むしろ一般的なギャグアニメのように台詞が早口だったように思いました。同じキャストで声優が構成されていただけに、比較してみると一目瞭然です。逆に、OVAシリーズ「ゆるめいつ」は意図的にゆっくり台詞を話していたことを、改めて感じられます。台詞の言い方においては、声優がほぼ同じキャストで構成されているだけに、それぞれ制作方針の違いを明確に感じられる部分なのではないでしょうか。個人的な感想ですが、私自身はOVAシリーズ「ゆるめいつ」の方が好きです。「ゆるめいつ」らしさを上手くアニメーション化できているように感じます。観る人それぞれの感性に委ねられることだと思いますので、テレビアニメ作品「ゆるめいつ3でぃ」の方が好み、という方も居るのではないでしょうか。確かに、展開の早さを重視するのであれば、テレビアニメ作品「ゆるめいつ3でぃ」なのだと思います。

最終的にどうなるのだろうか!?

「ゆるめいつ」に登場するキャラクターたちは、まともな人生を歩むことができるのでしょうか。
他人事ながら、とても心配になってしまいます。このままいくと、ニート・無職まっしぐらな展開しか待っていないように感じられます。置かれている環境が変わると、人の性格が変わると言われています。そして、それは実験により、実証されている事実です。もし仮に、置かれている環境が悪いのであれば、「ゆるめいつ」で描かれている背景・環境が悪いことになります。しかし、浪人生活から脱却できないアパートの住民たちの人生においては、心配以外の何物もないです。これは創作物であるから成り立つ笑い話なのかもしれません。現実社会で同じ人物を見たら、きっと笑うことはできないと思うのです。そして、自分の身内に同じような人物がいれば、笑うどころか、不幸以外のなにものでもないと思うのです。創作物であるからこそ、自分とは関わり合いのないものとして観ることができます。それが大前提としてあり、笑うことができるコンテンツなのだと、アニメ本編を振り返って感じられます。

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