男の純情とジーザスは原点が同じか
原著がジョルジュ・シムノン、彼の小説はアンニュイで激しいときめきを押さえこんだストーリ展開が素敵だ。シムノンの原作と同じくらい、魅力的な気品を持った作品に仕上がってる。 以前強制わいせつ罪で捕まったことのある仕立て屋イール氏(ミシェル・ブラン) 孤独な中年男、地域に貢献するために仕立て屋してて、中庭をはさんだお向かいのアパートの美しいアリス(サンドリーヌ・ボネール)の生活を、見ている。夜毎、電気もつけずにただ眺める、彼は彼女に恋いしてる。ストーキングとは違うんじゃないだろうか。 とにかく好きなのよ。 彼女は彼が自分を好きなのを気がついてる、すごい演技と演出ですよ、触れるか触れないかの肌、見ているとひりひりと痛い。 相手役を演ずるサンドリンはフランスを代表する女優さん。この人の顔の演技は何時見ても、何も言わなくても全てを語らせることが出来る。睫毛だけでも演技が出来る類まれな資質を持った人。演技する人なら、必ず見なくちゃいけない作品だ。
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