過去と未来が入り混じった車アニメ
スーパーセブンの存在
主人公、走一が運転するスーパーセブンの車種を「エクスドライバー」というアニメ作品を通して、初めて知りました。
スバルのインプレッサや、ロータスのヨーロッパ、名だたるスポーツカーが登場してテンション上がりました。しかし、主人公の車がクラシックカー丸出しのポンコツと思えました。
しかし、スーパーセブンというキーワードでネット検索してみたら、どうやら凄い車種だと知って驚きました。確かにノーマルで走らせたら、それほど速い車ではないようです。排気量は1000cc未満で、軽自動車並みであるそうです。しかし、カスタムする幅の広さ、軽量である車に大排気量のエンジンを載せることで、尋常じゃないレベルで速い車に仕上がるそうです。
ゼロヨンレースで、ポルシェに勝った映像を動画サイトで観ることができます。そして、サーキットを走行す映像などもアップロードされていますが、メチャクチャ速くてビックリさせられます。
一般的には、あまり知られてない車種だと思うのです。
見た目もクラシックカーというイメージ強いですし、見た目通りにクラシックカーです。ただ、秘められたポテンシャルは、見た目と尋常じゃないくらいにギャップがあることは間違いありません。
類似例でいえば、「頭文字D」とハチロクに似ています。「エクスドライバー」は名車同士でバトルする展開は、ほぼ皆無ですし、車を扱ったアニメ作品でも方向性は全然違います。しかし旧車という括りで、現代のスポーツカーと比較しても、それ以上の戦闘力をみせる部分は同じように思います。
もっともハチロクとスーパーセブンでは、まだスーパーセブンの方が遥かに古い車種なので、インパクトはハチロク以上に強烈なものがあります。
また、スーパーセブンという車種を知っている方もそんなに多くはないと思います。勘違いされていたら誤解のまま終わってしまい、本来の意味と違った受け取り方をしてしまうアニメ作品なので、要注意なのではないでしょうか。
この作品を観て、スーパーセブンという車種を知らなかった方、知らない方は、ネット検索してみて下さい。
自動運転社会の未来
現実に、グーグルやアップルといった携帯やネット、パソコン、関連技術開発で、世界レベルで有名な会社も自動運転の車の開発に乗り出しているようです。
既存の車メーカーにおいても、世界レベルで自動運転技術の開発に取り組んでいます。
一部ではその技術が採用された車も販売され、自動運転による駐車、高速道路の自動運転走行はできる車種もあるようです。そう遠くない未来に「エクスドライバー」の世界が現実になるのではないでしょうか。
そして、その未来において自動車事故が減少されれば良いな、と期待しながら「エクスドライバー」を観ていました。ただ、自動運転による未来の話なのに、暴走事例が多過ぎるのではないか、と心の中でツッコミしていました。こんなに不安定なシステムであれば、エクスドライバーうんぬんという話ではなく、私は安心して車に乗れないです。
自動運転システムを不安定に描き過ぎていないでしょうか。
これは制作スタッフが意図的にそうしたのか、そこまで意識したものではないのか、疑問に思いました。いずれ訪れる時代に向けて、警笛という意味合いも含まれていたのでしょうか。私はそちらのメッセージ性はそんなに強くないと感じました。
車を扱った作品では斬新!?
車アニメ、マンガであればレース展開や、レースによるバトル展開というパターンがほとんどの作品にいえることです。
・よろしくメカドック
・F(エフ)
・新世紀GPXサイバーフォーミュラ
・頭文字D
・湾岸ミッドナイト
などなど例を挙げたら、きりがありません。
しかし、この「エクスドライバー」においては、事件解決という要素を強調している点が斬新です。
そして、主人公と登場人物たちが若い理由がよく分からないです。日本では18歳から運転免許を取得することができます。しかし、これより1年ほど若いようなのですが、ここまで若くする必然性がないように感じるのです。主人公と登場人物たちは、18歳でも物語の中では支障がないのではないでしょうか。
そして、主人公の走一は飛び級しており、高校生でありながら12歳です。これは車マンガ・アニメのこれまでの歴史で、最年少といえるのではないでしょうか。
また車マンガ・アニメでは、恋愛要素が少なからず加えられています。走る理由付けになっていることが多いですが、主人公と登場人物が若過ぎることもあって、「エクスドライバー」の中に恋愛要素は無さそうです。
そういう点においても、斬新な車を扱ったアニメ作品といえます。
最後に、スバルのインプレッサが早々に壊れてマシンチェンジした展開がショックでした。唯一の国産車だったのに、マシンチェンジ後には外車になってしまいました。もっと国産車に光を当てたアニメ作品にしてほしかった、というのが本音です。
そして、もっと色んな車種が登場して欲しかったですが、それは続編に期待することにしましょう(笑
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)