オゾンワールドにどっぷりつかる
最後の最後で鳥肌がぞわわわわってたった。最後の最後でどんでん返し系。決して派手などんでん返しではない。むしろひっそりとしたどんでん返しだから、背筋がすっと冷えるようなぞわっと感。最後の最後まで、ただ単のエロ系やわいサスペンスフランス映画かな〜という感じで見ていたのに、あれ?なんでこの女の子は太ってしまったの?あれ?クロスは?あれ?あれ?って思っている間にだんだんとわかってくる、今まで私たちが見せられていたのは、完全なるフィクションだったのではないか、この作家の中の物語でしかなかったのではないか、ということ。それも、作家はもちろんわかっているから、彼女は普通にその現実に混ざっていくんです。違和感を抱くのは鑑賞者の私たちだけ。映画の途中でキャラクターの顔が変化するなんて「ハウルの動く城」くらいかと思ってたのに。
見終わってから気づきました。ジャケット写真の影だけ映る人物に。スタイルのいい綺麗なお姉さんのボディと綺麗なスイミングプールに目を惹かれて、全く気付かずにいたけれど、影がちゃんと写りこんでる。鑑賞前と鑑賞後で全く異なるこのパッケージに対する印象。これは作家?どっちの世界の彼女?これはどのタイミングの彼女なの?ああ、私にとってはちょっとしたホラーでした。
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