OLとして、女性として、自分のために、社会のために、真っ直ぐ生き抜く
”ショムニ”は庶務二課のことです
初めてタイトルを見た時は、どんな意味だろうと疑問がありました。タイトルと共にポスターに写ったスタイル抜群の6人のOLがモデルのようにポーズを決めていました。服装を見てOLということはすぐ分かったので、会社系の話だろうと思ったが、それにしてもスカートが短すぎることがとても気になりました。モデルのようなスタイルでないとこの会社には入れないのか?それとも社長秘書か?疑問がどんどん浮かんできました。よくみると、様々なタイプの女性がいましたが、1番目立っていたのは、明らかに真ん中にいる女性でした。腕を腰に置いて、髪がかなり長くストレートヘアのOLです。長い足に驚きました。彼女は、モデル出身の女優、江角マキコでした。彼女を中心に会社内で起こる様々な事件を一緒に解決していくというドラマでした。彼女たちのライバルは、秘書課の女性3人組みで、喧嘩のように毎回お互いが嫌味を言い合うシーンがとても面白くて好きなシーンでした。毎週見ていましたが必ず秘書課の人たちとの口喧嘩のシーンで笑ってしまいました。秘書課の中心人物は戸田菜穂でしたが、彼女の上品な見た目からでる喧嘩のシーンは、言葉使いが綺麗で上品なその口調で江角マキコと張り合うシーンが楽しかったです。張り合わなければいいのに、なぜか無理矢理張り合っているようにも見えましたが、私はこのシーンが結構好きでした。綺麗な2人が張り合うシーンはみものでしたし、何と言っても2人の息の合った口調が面白かったです。
ストーリーを盛り上げるための癖のある登場人物達は必見
ショムニには数人の女性がいます。そこに、いつも太ったネコを抱っこした課長がいます。かなり適役でした、森本レオが演じました。言葉数が少なくてゆっくりマイペースな課長のキャラクターには少し癒やされました。存在感がないくらいの課長をショムニの女性たちが引っ張っていくという職場です。課長はいつもネコの世話をしているイメージで仕事をしている印象はありません。本当にあんな課長は存在するのかと疑問に感じました。ショムニの中でもう1人気になったのがいつも占いをしている女性です。彼女は、日向リエといい、少し暗い印象で毎日カード占いをして身の回りで起きる事件を予言していました。高橋由美子が演じていましたが、彼女の華やかなイメージは一切消してまるで占いオタクのような印象でした。下を向きボソボソと喋る彼女は完璧に役になり切っていました。個人的に1番好きだったのは宝生舞が演じた丸橋梅です。かなり知的で優等生だけど少しズレている女性です。彼女のルックスも可愛くて好きでしたし、可愛さの中に負けず嫌いな部分を合わせ持ち自分の持っている知識で仲間を助けます。恋愛に奥手で、好きな人の前だと喋れなくなり顔を赤らめていた演技がとても可愛くて大好きでした。この作品で宝生舞のファンになった私は”ショムニ”を見続けたのは彼女を見たいからという理由でした。しかし、この作品の後それほどドラマなどで顔を見なくなり残念でした。2010年に女優業を引退してしまい、今は一般の方となっています。彼女の様な女優顔が、もう見れないと思うと悲しくなりましたし、辞めてしまいもったいないと思いました。もっと彼女の作品を見たかったです。
坪井千夏は、江角マキコにしか出来ないと心から思いました。
主人公のショムニのリーダー的存在を演じた江角マキコは、とにかくスタイル抜群でOLというよりもモデルさんが会社に迷い込んだのかと思うくらい綺麗でした。江角マキコの役になり切ったキツイ感じとカッコイイ口調は、この作品を象徴するかのように話題となり、世の中の働く女性の憧れとして話題になりました。女性が働く事、色々な雑用も大切な仕事の一つであることを知りました。トイレ掃除、トイレットペーパーの補充、電球の取り替えなど全て彼女たちの仕事でしたが、地味な仕事が彼女たちがすると不思議とかっこよく見えました。地味な仕事もコツコツとこなす彼女たちの仕事ぶりにどんな仕事も大切というメッセージが込められているようにも見えました。”ショムニ”のキャッチコピーがあります。それは、【男は、組織を作る。女は、時代を作る。】このように江角マキコが演じた坪井千夏は、セクハラや不正問題を絶対に許しません。協調性はないように思いますが魅力的な自身の発想が持ち味です。江角マキコが演じた千夏は意志がとても強い女性です。彼女は見事に演じたと思います。千夏の格好良さは、江角マキコだからできた役柄だろうと感じました。スタイルから顔立ちも千夏にぴったりだと思います。時代を作る女、坪井千夏を筆頭に、彼女を取り巻くショムニの女性たちは、現代社会の問題を解決するために出来た最高のチームだと思いました。本当にそんな女性がいたら、女性ももっと働き易い社会になるかもしれません。
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