おしとやか - 恋は光の感想

恋をしている人をみるときらきらしていて、その人達をみると

そわそわしてしまう。そういう一見普段感じる感覚をこの漫画では

主人公の男の子の特殊な能力としている。絵がとても静かで、古風な

雰囲気。女友達と主人公の仲の良いテンポの良い会話も興味をそそるが、

全体的に静かすぎるのではないかなと思う。漫画の絵が静か、というか

少女漫画過ぎず、少年漫画すぎないモノは違った雰囲気を味わえるので

とても好きである。大人な漫画である。静かすぎて、皆おしとやかだったり

繊細すぎるなと思う。交換日記を大学生がする、それも恋を発展させるために、

という設定がとても静かである。いきなり飲み会に行ったりとか、はめ外したりとかは

ない。ほんのりしたかわいさが味噌だけれど、静か過ぎではないかなと思う。

映画化やアニメ化した「はちみつとクローバー」も絵が印象的な、大学生の話だったけれど、

この作品よりはもっとわちゃわちゃしていた。日常的な風景や会話がもっとワイワイしていて、

大学も美術大学という設定だから、さすがに主人公やキャラクターたちも服装が綺麗めだったり

おしゃれだったりしたけれど、もっと砕けたキャラクター設定だった。

ごはんでいう「薄味がわかる」というのが、漫画のこれに当てはまるのだろうか

薄味がわかる大人感覚をもうちょっと身につけたらこれがもっと面白くなるのだろうか。