優しくてもどかしい
時間がゆっくり流れている印象を受ける作品でした。入学式からクラスになじんで、友達を作って友達や周囲の関係が変わって行く様がゆっくり丁寧に書かれていて、それに合わせて絵も音楽も淡く優しい印象でした。
好きなキャラクターは浅羽双子で、双子はどちらも好きですが、私はお兄ちゃんのほうが好きです。双子はどちらもあまり表情が変わらず、特に楽しい感情が顔に出づらいキャラだと思うのですが、それでも4人、千鶴が入った後は5人でいると楽しそうに見えて、そのふわっとした穏やかな雰囲気が大好きでした。悠太は面倒を見ているだけの自分にコンプレックスがありましたが、悠太が面倒を見てくれると信じ切っていたため、祐希はあれだけ自由にしていて、それでも悠太のそばを離れていなかったのですし、悠太が面倒見の良い性格だから、春も千鶴もなついて、要も自然と一緒にいたんだろうと思います。
君と僕は学生らしい見てるこっちが恥ずかしくなるような純粋な恋をしています。勇気を出して話しかけているところとか、あった瞬間に真っ赤になっているところとかハラハラします。こんな風に好きな人を見つけるだけでうれしくなったり、うっかり話かけてもらっちゃったりして嬉しいのに恥ずかしくて逃げ出したくなってっていうのがすごい共感してもどかしくてああああ!!!って言葉にできない感情がわきます。
なにより優しいっていう印象が強い作品だと思います。
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