育児と家事と働く女性を応援するドラマ
前作からの成長と新たな環境での人間模様を描く
温かい人間ドラマともとれるほどこの作品はには医療のドラマよりに作られた訳ではないだろう。手術や注射など病院には必ずつきものであるシーンももちろんありますが、それよりも主人公朝倉いづみの周りで起こる人間関係を面白く描いた作品です。朝倉いづみは、ドジだけど、心の優しい患者思いのナースです。患者の病室で一緒にトランプやしりとりなどしながら、世間話をしている姿はナース服を着ていなかったら、ただのお見舞いに来た人だと思うでしょう。騒ぎ過ぎて、ナースから静かにするように注意を受けるかもしれません。しかし、言葉の大切さ、会話の必要性を朝倉は自然と理解しているのだと思いました。きっと朝倉のようなナースは、他人からみたら態度の大きい女だと反感を得るかもしれません。彼女の頭の中は、患者のことでいっぱいなのだろうか、言動や行動を見ていると少し違うような気持ちもします。ケーキやお饅頭などが大好きで食いしん坊なキャラですが、頭の中は食べ物の事だけではなく、患者のことも考えていると思います。患者のことを考えているからこそナースとして成長していくのです。最初は新米ナースでしたが、朝倉にも後輩が出来ます。その後輩を安達祐美が演じました。真面目で、成績優秀で朝倉とは正反対でした。それでも朝倉は一生懸命指導していました。逆に朝倉が教えられたりしていたので、つい笑ってしまいました。後輩の存在は朝倉にとってとても大きな存在になったと思います。いつも先輩から教えられる立場でしたが、2では、朝倉が先輩となり、後輩に教えるのです。朝倉はまだ一人前のナースという感じがなくて、後輩にきちんと指導出来るのかなと思いましたが、なんとか助けられながらも日々を送っていました。朝倉の後輩がパニック障害があると分かった時は、必死で語り相談にのり、何とかナースを辞めずにすむ方法を考えていました。技術面よりも心のケアが非常に優れたナースだと思いました。結果ナースを続けると言った時の朝倉の嬉しそうな顔は印象深いものがありました。
恋愛ドラマではないのに、、ナースと研修医の恋愛事情
朝倉は、研修医のドクターと同棲生活を送っていました。研修医役は、藤木直人でした。美男美女のカップルでとてもお似合いでした。家では、いちゃいちゃするシーンもありましたが、何故だかとても爽やかに感じました。2人が喧嘩する時も少女漫画をみているような気分になりました。朝倉が不機嫌になるといつも頰っぺたをいっぱいに膨らませていましたが、その顔が可愛くて大好きでした。食べ物につられては、仲直りする朝倉の単純なキャラも可愛くて好きでした。藤木直人は研修医として他のドクターと並んでいると、ルックスがいいので他のナースの憧れでした。確かにあの藤木直人みたいなドクターがいたら見惚れてしまいます。その証拠に、朝倉の後輩は、研修医に恋をしてしまうという事件もありました。朝倉からしたら事件のようで、2人の仲がギクシャクしてしまうなどと、これは恋愛ドラマかなと思ってしまうくらいでした。後輩はあの安達祐美ですから、名演技で役になり切っていました。やはり身長とか見てしまうと、バランス的にも朝倉との方がお似合いです。
憧れの旦那(ドクター)、女性(ナース)が働くということを理解してくれている
もう一つの恋がありました。主任ナースとドクターの純粋な恋です。主任ナースには、子供がいるので男性とお付き合いするのも簡単ではないのです。仕事をして、育児に家事をしているので、ドクターと付き合うなんて時間の余裕もなく考えられなかったようです。しかし、ドクターは一途に彼女にアタックします。その一途さに笑ってしまうこともあり楽しく2人の恋を見ていました。付き合うことになってからも、ドクターが汗をかきながら必死に愛を伝える姿は感動というよりも面白くて、はまってしまいました。子供がいながらナースという仕事を続ける主任は、女性からみたら憧れでもあり、尊敬するべき存在でした。私はすごいと思いながら主任ナースの仕事ぶりや子供との時間を見ていました。そんな彼女を支えてくれたのがドクターでした。協力的な姿は素敵で主婦からしたら、あんな旦那さをわがいいと感じる程です。家事には協力的、子供との触れ合いも大事にする、医者、奥さんも大事にしている、という完璧とも言えるくらいの旦那さんです。主任の結婚しても働きたいという気持ちも配慮してくれ、優しい旦那さんだなと思いました。働く女性も増えてきていますが、子供がいることで我慢している方や、働くにしても時間の部分で我慢するなどという方は多くいると思います。そんな主婦目線から見ると、楽しいです。主任の旦那さんが羨ましくてあんな人と結婚したいなと当時は思いました。恋愛ドラマではないのに何故か恋の行方が気になった作品でした。それは、”ナースのお仕事”というタイトルにも関わらず様々な魅力を合わせ持ったドラマであると思います。
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