少女マンガにしては壮大 - 天は赤い河のほとりの感想

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天は赤い河のほとり

4.254.25
画力
4.75
ストーリー
4.25
キャラクター
3.75
設定
4.25
演出
4.50
感想数
2
読んだ人
8

少女マンガにしては壮大

3.53.5
画力
4.5
ストーリー
3.5
キャラクター
3.0
設定
3.5
演出
4.0

初めて読んだ時、

ん?

んん??

この設定、この展開…

某有名少女マンガ 「王家の●章」のパクりじゃん?

…と思ったのが率直な感想。


舞台となった国は違えど、

古代という時代背景、

現代からタイムスリップしてきた少女、

神的なポジションとして民衆から崇められる、

王子とのロマンス…


共通項目挙げだしたらキリがない!

もはやオマージュとも言うべきなのかと思うくらい、そっくりなストーリー。


圧倒的に違うのはその画力かな。

ミステリやサスペンスが得意な作者だから、ただの歴史になぞらえたラブストーリーにせず、結構血生臭い内容も多くて、少女マンガとは思えないくらい生々しい人間模様が描かれている。


少コミならではのエロスもモリモリ。笑

初めて読んだのは小学生の時だったから、かなり刺激的だったのを覚えてる。

大人になったいま読み返すと、まぁドロドロの人間模様…


特にナキア皇后の腹黒さは本当にマンガ史上に残る悪女っぷりなのでは?笑

あんな腹黒い女からよく純粋なユダ皇子が生まれたものだ!


このマンガの良いところは、女性が肉体的にも精神的にも、本当に強いところ。

ナキア皇后も鉄のような意思を持ってるし、主人公のユーリも「あんた、ただの女子中学生じゃなかったの!?」と言いたくなるくらいスポーツ万能で、剣術や馬術を習得しちゃうし。

おとりまきの女官達も喧嘩上等なツワモノ女子ばかり。


ある意味これが本当の美少女戦士…という感じ。


普段の生活では耳にすることがない、古代ヒッタイト帝国という国の史実を基にした作品なだけに、登場人物などはちょいちょいググりたくなる。

もたろん、ラムセスやネフェルティティなど聞いたことのある偉人も出てくる。


ウィキなどで、実際の歴史を学びながら読み進めると、また面白い作品だ。

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5.05.0
  • ちずママちずママ
  • 255view
  • 695文字

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