冬にはじまった若くて素直な男女の物語。
主題歌がたまらなく切ないメロディーで涙が止まりませんでした。
この作品は当時私が小学生高学年の頃の作品です。欠かさず毎週見ていました。とうじ、私はSMAPの木村拓哉の大ファンでした。それが理由で見ようっ思ったのがきっかけです。学生同士のの恋愛ドラマでした。主題歌を藤井フミヤが歌いましたが、その低くて素敵な声とメロディーを聞き、一気にファンになりました。そのくらい、この作品には藤井フミヤさんの低い声がぴったり合っていたと思います。不思議と切ない気持ちにさせてくれて、自然と涙が流れました。小学生の私は、ドラマを見て泣いたのはこの作品だけです。あのメロディーと複雑に絡み合う男女の恋愛観がとても魅力的で、目が離せませんでした。藤井フミヤさんの歌う主題歌、TRUE LOVEはかなりヒットしていたのを覚えています。私もCDを購入しました。当時は誰もがこのあすなろ白書を知っていて、”あすなろ白書”といえば、藤井フミヤさんの”TRUE LOVE”だと認識していたと思います。それ程大人気なドラマだったという感想です。
木村拓哉を振るなんて。。信じられない石田ひかり。そこで生まれた有名なあのセリフ。
私も大ファンだった木村拓哉さんが片思いをしているところは本当にせつなかったです。ずっと片思いをしていました。メガネをかけて優等生的な存在の役でした。ある時彼は好きな女性を後ろから抱きしめて一言言います。それが有名なセリフです。「俺じゃ、ダメか。。?」です。このセリフは、バラエティー番組などにも取り上げられたりして、有名なセリフでした。木村拓哉さんのファンは、片思いの彼に同情したり、切ないなど、後ろから抱きしめてもらいたい、など様々な感想が寄せられたりもしました。そのセリフは当時ファッション雑誌などにも取り上げられたりと話題になったのです。俺じゃ、ダメか?なんて言われたらドキっとしてしまいますよね。しかもあのキムタクに。ドラマの中の話なので仕方ないですけど、当時はキムタクが可哀想で可哀想でたまらなかったたです。そして、片思い相手の石田ひかりさんを心の中で責めたりしていた人は私だけではないはずです。でもその片思いのおかげで、あのセリフが有名になり、切ないラブストーリーだと話題になったのです。後ろから抱きしめられて、あのセリフをキムタクから言われても、石田ひかりさんは、結局振り向いてくれませんでした。もしも、キムタクと石田ひかりさんがむすばれたら、それはそれでつまらないラブストーリーになっていたかもしれません。2人がくっついたらそれはそれでふぁんにとっては嫌な気持ちになります。わがままですね。やはり、片思いのままという、このような話の進め方、すごいなと思いました。
2人の恋の行方ー主人公を愛する脇役の恋に注目。
結ばれないのは当たり前なのです。木村拓哉さんは主人公ではなかったと思います。石田ひかりさんの友人くらいの役所でしたのて、2人が結ばれたら、石田ひかりさんは主人公とは結ばれないという結末になってしまうのです。ということはハッピーエンドではなくなってしまうので、結ばれないだろうなと予測はしていました。ハッピーエンドで当時終わることが当たり前な世の中でしたので、木村拓哉さんはむすばれるわけないんだろうなと、切なく感じ見ていました。結末を決め付けていたように作品をみていましたが、実は当時、ハッピーエンドでは終わらなかったドラマがあったのです。わかりますか?それが、あの有名な作品「東京ラブストーリー」でした。当時まさかと思いました。ハッピーエンドがお決まりのように思っていた私はあの終わり方に驚き、最終回なのにまだ終わらないのかなと感じる程でした。しかし、このドラマは特別で、だいたいハッピーエンドで終わります。あすなろ白書もハッピーエンドで終わりました。
季節の設定を生かした景色にも注目してみて欲しいです。
冬に放送されたドラマでしたので、冬の景色が綺麗だなと何度も感じました。セーターを着た姿や窓から外を見たら雪が降っていたりなど、切ない恋にぴったりな季節設定だったと思います。これが、他の季節だったら、少しイメージが違ってしまったと思います。季節が冬だからこそ出せるイメージや悲しみ、切なさなどが上手く表現されていると感じました。片思い、冬、寒い、藤井フミヤさんのTRUELOVEなど、これら全てが重なり合った時、それこそが”あすなろ白書”を最大限に表現出来ていたと思います。切ない場面もとても綺麗な場面に見えたりもしました。鳥肌が立つくらいドキドキしながら見ていたのを良く覚えています。来週はどうなるのだろうと考えていると、やっぱり結ばれて欲しいと思いましたが、それではおもしろくないんだろうと、今の私は感じます。可愛くて、優しくて、素直で、真っ直ぐな気持ちを持つ若い男女のラブストーリーです。見ているこちらがドキドキしてしまう作品だと思います。
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