それぞれのキャラクターの完結 - ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還の感想

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それぞれのキャラクターの完結

4.54.5
映像
5.0
脚本
5.0
キャスト
5.0
音楽
5.0
演出
5.0

名の通りで言えば王の帰還は主人公のフロドではなく、

人間のアラゴルンが長年不在だったゴンドール国の王として帰ってくる

それは最高の状態で人間の中でも長寿に当たるアラゴルンの生い立ちを知ってからこの映画を見ると

アラゴルンがどれだけ長い間己を律しいずれ王となるために、そして愛する者の為に考え苦しみ抜いてきた年月は

けして短い期間ではなかったであろうと感じさせられます。

そしてこの場にボロミアがもし生きていたのならばどういう姿であったろうかと

最後にようやく気持ちが通じ合えたのにその気持ちはアラゴルンから弟へと伝わっていくのでしょう。

映画には上映時間がありますから限られた中ですべてのキャラクターの話の完結までは描かれてません

そう言う点で言えばギムリとレゴラスの原作の中での最後はなかったかなと言うのは残念な気がします。

各それぞれのキャラクターにそれまで生きてい来た細かい生い立ちがありますので

ホビット達が村に帰ってきた後も原作とは違う感じになっていました

映画としては入れ込み過ぎになってしまうから省いたのかもしれない

無くても映画としての物語として成立する部分であっただけにそれはよかったかと思います。

ですが上映された映画の場合で言いますと、サルマンとの最後のやり取りをカットしたのは

いかがなものかなと感じられます。

物語の主要人物の1人であった人物であっただけにあの人はどうなったのだろうで物語が終わってしまい、

DVDで完全版を見るまで最後がわからなかったというのは勿体ないなと思います。

サルマン役のリーさんが言っておられた

「後ろから刺された人がどう言う声を出すか表情をするか知っていますか?私は知ってます」

撮影する時に監督のやり取り、その場面には実際そのシーンにいたガンダルフ役のマッケランさんも同席していたり、

1シーン1シーンを協力し合いながらみんなで撮って行ったというのが伝わってくるものでした。

映画だけの完結としては映画館での上映分では物足りない気がします。

ですがそれだけ治まらない位細かい設定と世界観が丁寧に描かれた世界

それを映画化したからこその事なのだと思うと原作共に素晴らしいなと思います。






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