ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔のあらすじ・作品解説
ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔は、2001年に公開された「ロード・オブ・ザ・リングシリーズ」の第二作目で、2002年に公開された映画である。ニュージーランドとアメリカの合作映画である。英国の作家、J・R・R・トールキンが書いた「指輪物語」が原作で、ピーター・ジャクソン監督のもと実写化された。主な撮影場所はニュージーランドで、三部作同時に撮影を進めた。ホビット族と人間との撮影には、古くからある遠近法などの技法を使い、第75回アカデミー賞で、視覚効果賞、音響効果賞を受賞した。 この作品は、第一作目で解散してしまった旅の仲間たちのその後の物語で、フロドとサムの旅の様子と、他の仲間たちの旅の様子が描かれている。この作品で、ゴラムという新たなホビットが登場する。 劇場未公開シーン約40分を追加したDVD、スペシャル・エクステンデッド・エディションが発売されている。また、同名のゲームもエレクトロニック・アーツから発売されている。
ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔の評価
ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔の感想
3つに分かれた旅と戦い
フロドとサムの旅と戦いフロドとサムは旅の仲間たちと離れて2人で「滅びの山」まで進みます。そこに新たにゴラムが道案内役として一緒に行動するようになりました。ゴラムはビルボ・バギンズが「一つの指輪」の所有者になる前の所有者です。手放すつもりではなかったため今でも「一つの指輪」を「愛しいひと」とよび自分のものにしようとしていました。フロドもだんだん指輪に心がむしばまれていきます。そしてこの指輪のために心がむしばまれてしまったゴラムを、同じ痛みを知るものとして、憐れみをかけているようでした。フロドはもともと人がいいのか、指輪を狙われているにもかかわらずゴラムのことを憎めないようです。エルフの縄を簡単にほどいてやったり、ゴラムの道案内を信じてついていきます。そういった気持ちがゴラムの中にいるスメアゴルンに届いたのか、ゴラムもフロドのことを「旦那さん」といって慕っていきます。しかしゴラムにはもう一つ...この感想を読む
最近薄れつつある人の感情の1つかなと
二つの塔はこの「ロード・オブ・ザ・リング」の物語の中でいうと中間に値します。1部の最後で3つに分裂してしまった旅の一行それぞれの種族の立場、個々の抱えている心情それに浸る暇ない緊迫した状況3部作の真ん中である事からグダグダになりやすいものですが、撮影地となったニュージーランドの地形や景色を上手く利用して迫力あるカメラワークと状況を上げてくれる音楽が寄りのめり込みやすくさせてくれます。二つの塔で重要なのは指輪所有者であるフロドの心情と指輪の力に屈しない精神力忠実な従者サムまでもを遠ざけようと牙をむくほど強力な力を持つ指輪の影響力ホビットだから耐えられたのか?これが他の種族だったらどうだったのでしょうか1部の最後で亡くなった人間のボロミア自分の国を救いたいと言う国を背負って立つ側の者その想いは当然だと共感を覚えますがその想いに付け込まれてしまっては結果的に破滅を招いてしまいますそう言う点で...この感想を読む
迫力あるアクションシーンが見事!
ロード・オブ・ザ・リング3部作の第2作目です。前作・旅の仲間のラストで、三つに分かれてしまった旅の仲間たち。メリー、ピピンは追われた森の中で、巨人エントに助けられる。二人を探すアラゴルン達は、死んだと思われていたガンダルフと再会。そして、フロドとサムは滅びの山へ向かう道中、ゴラムと出会う・・・ゴラムとフロド達との心理的駆け引きや、人格が分裂している描写はとても良かったです。ゴラムにそそのかされて、フロドが疑心暗鬼になってしまうところなど、丁寧に描かれていました。一方で、メリー・ピピン・アラゴルン達の戦いはアクションシーンが恰好よくて、特に終盤の峡谷の合戦や水責めで塔が陥落するシーンは、迫力があって見応えがありました!