ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還の感想一覧
映画「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」についての感想が4件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
それぞれのキャラクターの完結
名の通りで言えば王の帰還は主人公のフロドではなく、人間のアラゴルンが長年不在だったゴンドール国の王として帰ってくるそれは最高の状態で人間の中でも長寿に当たるアラゴルンの生い立ちを知ってからこの映画を見るとアラゴルンがどれだけ長い間己を律しいずれ王となるために、そして愛する者の為に考え苦しみ抜いてきた年月はけして短い期間ではなかったであろうと感じさせられます。そしてこの場にボロミアがもし生きていたのならばどういう姿であったろうかと最後にようやく気持ちが通じ合えたのにその気持ちはアラゴルンから弟へと伝わっていくのでしょう。映画には上映時間がありますから限られた中ですべてのキャラクターの話の完結までは描かれてませんそう言う点で言えばギムリとレゴラスの原作の中での最後はなかったかなと言うのは残念な気がします。各それぞれのキャラクターにそれまで生きてい来た細かい生い立ちがありますのでホビット達が...この感想を読む
感動の3部作完結編!
指輪物語シリーズ3部作の完結編です。旅の仲間の活躍によって、サルマン率いる大軍隊に勝利を収めたローハンは、見事塔を破壊し、サルマンを封印することに成功する。しかし、冥王サウロンは新手の大軍勢をゴンドールに送り込む。一方、サムとともに旅を続けていたフロドは指輪の魔力に押し潰されようとしていた。上映時間は、なんと4時間近く!ですが、見どころがぎっしりつまって最後まで飽きさせません。戦闘シーンも完結編らしく、迫力ある素晴らしい出来ですが、最初の回とは違って仲間のために戦うという強い決意が感じられて非常に良かったです。また、人間ドラマも濃厚に描かれていて楽しめました。ラストのシーンは本当に感動です!
物語のクライマックス!
三部作の最終章、壮大な物語はクライマックスをむかえる!指輪を滅びの山に捨てる為に旅を続けるフロドとサム。しかし同行するゴラムの策略によって中を裂かれてしまうのです。物語のクライマックスにふさわしいサウロン軍とガンダルフやアラゴルン率いるゴンドール軍の壮絶な戦いがくりひろげられる。またこの作品ではサムが大活躍します!もう誰が主人公か解らないぐらいみんなが活躍してくれます!(笑)あまりファンタジー映画は好きではなかったのですが、この作品に関してはどっふりファンタジーの世界に入り込む事ができました!ストーリー自体はそんなに難しくないのですが、素晴らしい映像や音楽で世界感がしっかり表現されている為、見ていて説得力があるのでしょう。
最後はやっぱりホロッとした
壮大な物語の結末が語られる。美しい映像は前2作とも共通だけれど、最後の決戦にむけて敵・味方ともに様々な軍が加わりその迫力に圧倒される。そしてやっぱり指輪を完全に葬り去るシーン。息詰まるような緊張の中、最後の最後になって完全な絶望の結末となる展開から一挙に希望がよみがえる。哀れなゴラムの行いによって世界は救われることになるのだが、指輪と共に火の淵へと沈んでいく彼の映像が哀しくて泣ける。自分を滅ぼす存在とわかっていながら、どうしても自ら指輪と決別することのできなかったゴラムの哀れさがこのシーンににじみ出ていると思う。もちろん、フロドを支え続けたサムの功績も大きいのだけれど、個人的にはゴラムも褒めてやって、と思ってしまうのは私だけだろうか。