少女漫画らしさ
少女漫画だけど
このアニメの説明文では「キスで契約!?私が神様!?」といったものが多かったため、
どこにでもある少女漫画と思われがちですが、実際見てみると中身がちゃんとあるアニメであったため、
女性だけでなく男性も引き込まれた人が多かったのではないでしょうか。
まず、主人公の桃園奈々生がホームレスになるという衝撃的な展開から始まります。
思い返すとシリアスな内容ですが、コミカルに描かれていました。
ここで謎の男性と出会い土地神の印を譲り受けます。この謎の男性がもちろん重要人物になってくるのですが、
1期では登場シーンがほとんど無いため、印象は薄いのではないのでしょうか。
そして出会ってすぐに額にキスをした少女漫画展開のせいで、全くこのアニメの展開を知らない私は、
この男性と後に出てくる巴衛と取り合うタイプのアニメなのだと勘違いをしました。
神社に辿り着いた奈々生がまず出会ったのは鬼切と虎徹ですが、ひょっとことおかめのおめんを付けていて
はじめは全く可愛さがわかりませんでした。
ですがこの2人可愛さは最終回には理解できたことと思います。
このあとメインになる巴衛が出てきますが、実はなんでもきっちり出来るタイプで堅実なのに
着物を肌蹴させて登場したために、女好き軽いイメージを持たせました。
このイメージが美しい顔を引きたせた、ギャップ萌えを生んだことでしょう。
エンディングに出てくる3人がメインの男性キャラになってきますが、イケメン3人集まれば
みんな奈々生に恋愛感情を抱き、取り合いという展開になりそうなものの、
鞍馬はまったくと言っていいほど興味を持っておらず、瑞希は神使として主である奈々生のことを尊敬しているため、
巴衛以外のフラグは全くないのも、少女漫画には珍しく、男性にも受けたんだと思います。
そして肝心の巴衛を1期だけでは恋愛感情を認めていない形で終わってしまったことも衝撃的でした。
そのような展開から、普通の少女漫画と違い先が見えない、予想外だったり
時系列の関係から意外と深い話になってくるため、人気アニメの1つであると言えます。
ストーリー以外にも
このアニメの特徴の1つだとも言えるのが、ストーリーテラーが存在するところです。
基本的に、次回予告や今までのあらすじをメインに登場しますが、ストーリーの中でも
説明したり出番が多い様に思います。
ですが、キャラクターのセリフに干渉しすぎることがなく、ストーリーがテンポよく進むための要出会ったと言えます。
声も特徴的な山崎バニラさんが行っているため、見終わってからも耳に残っている人も多かったのではないでしょうか。
また、オープニングテーマには、タイトルをそのまま使用した曲名が使用されているのには驚きました。
背景には歌詞が入っていて、通常キャラクター紹介のように使用するためたくさんのキャラクターが出てくるのが
オープニングテーマと言ってもよいですが、この場合、9割が奈々生と言っていいほど
衣装違いの奈々生がメインになっており、
巴衛含めその他のキャラはほんの少ししか出てこないのも珍しく印象的であるといえます。
歌っている方の声質を活かした控えめな可愛らしい曲で、歌詞はアニメそのままなので、違和感はまったくありません。
エンディングテーマでも同じ方が歌っていて、「神様」というワードがタイトルに入っていますが
この曲は昔の曲のカバーであるのが驚きです。
正直、アニメ終わりかけに「あんああんあん」とフェードインしてくるため、オープニングテーマより
こちらの方が印象強い人もいるのではないでしょうか。
合コンの回では鞍馬が歌っている堕天使MIXがありましたが、ビジュアル系の大人気歌手である鞍馬の歌い方を
最大限に表現していて、笑いを誘いました。
神社と妖怪
少女が神様になる、と一言でまとめるコトが出来る話ですが、
神社に神様がいることで、社が綺麗に保たれていたり、
人の願いを叶える場所であることを再確認させてくれます。
また、一口に妖怪といっても、白髪で狐耳となれば、九尾、白狐が想像できますが、
巴衛の場合は野狐と、他のアニメでは聞き慣れない種類になっています。
またアニメだけでは詳しく理解することが出来ませんでしたが、妖怪の類にも身分があるようで、
本来、野弧の身分は神使になれないと瑞希が言っていたのを覚えているでしょうか。
あと、本来名字は無く、名前だけの妖怪たちですが、鞍馬は名字として使われています。
1期では名前が公開されず、鞍馬山出身の天狗であるという理由で名字をメインとして使っていたようです。
普通は人と接することが無いため、瑞希のように人や人の住む街に慣れていないことがほとんどですが、
街に出ても、巴衛、瑞希、鞍馬は誰にでも見える存在であるのに対し、
鬼切や虎徹のように普通の人間には見えない存在の区切りが曖昧でした。
このアニメをきっかけに神社に前より興味が出てきた人が増えたように、
アニメで萌や恋愛を通して日本の良きものを忘れないようにしてほしいですね。
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