前代未聞の囲碁ブームを起こした名作 - ヒカルの碁の感想

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アニメレビュー数 2,474件

ヒカルの碁

4.004.00
映像
4.00
ストーリー
3.75
キャラクター
3.50
声優
3.75
音楽
3.75
感想数
2
観た人
7

前代未聞の囲碁ブームを起こした名作

4.04.0
映像
4.0
ストーリー
3.0
キャラクター
3.0
声優
4.0
音楽
4.0

なんてことない平凡な小学生ヒカルが佐為という囲碁に未練を持ちつつ自害した平安時代の亡霊に出会い、佐為に協力する形で囲碁を始めるという作品。アニメにありがちなあらすじのようにも思えるがこの作品の魅力は囲碁という、あまりルールの知られていないボードゲームをまるでバトルアニメを見ているかのように演出し、ルールをしらない視聴者をぐいぐいと引き付ける強さを持っている所だ。そして原作者の画力が格段に進化を遂げた作品であり、アニメもそれにともなってかなり綺麗な絵になっている。それはまるでアニメという枠を越えた芸術作品のようである。音楽もかなりマッチしていてたびたび感動が音楽によって増幅させられる。欠点を見つけることが難しい作品である。しかし一つ上げるなら少年マンガにありがちな行き当たりばったりで結末を用意せずに作り始めた作品なのか、終わりに向かって少し作品の厚みが薄くなっていくような悲しさがあり、アニメに関しても中途半端な終わり方をしたなという印象を受けてしまう。しかしよくありがちな天才的な才能を手に入れるというストーリーを、佐為という主人公と同じように悩み、成長する1人の人格に才能という役割を担わせて主人公を刺激し成長させる設定は見事だと思う。これにより作品は厚みを増したし、佐為との別れの苦しみを乗り越えたことによりヒカルはさらに成長できたのである。このアニメに刺激され囲碁を始めた少年少女は多く、確実に囲碁というゲームの寿命を伸ばすという歴史的快挙を成し遂げた作品である。

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他のレビュアーの感想・評価

サイの存在意義

このアニメはまだ囲碁というものが世の中に浸透していない時代に囲碁というものが何なのか、どういう遊びなのかという囲碁ブームを広めたアニメですね。主人公がそもそも囲碁に興味もないくらいの初心者なので、何も知らずに見ていても囲碁の基本的なルールからしれますし、囲碁にどんどん興味が湧いてきます。アニメが終わった後にやっている番外編でも囲碁講座を基礎から丁寧に教えてくれるのでとても勉強になります。ヒカルの碁を見たら、1度は自分も囲碁をやってみようと思うはずです。実際私も囲碁入門の本を買ったり、碁石や石盤まで買うほど囲碁に夢中になりました。笑そしてアニメの本編の方ですが、サイのために始めた囲碁がいつの間にかヒカルのものに。。。笑ヒカルもヒカルで独自の才能を開花させていきますが、プロの囲碁の世界もそう甘くはないんだと感じさせられました。実際にプロで戦っている人たちは本当にすごいですね。さて、サイは結局...この感想を読む

4.04.0
  • まみ。、まみ。、
  • 136view
  • 820文字

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