精霊の守り人のあらすじ・作品解説
精霊の守り人は上橋菜穂子による異世界ファンタジー小説のシリーズ作品である。 藤原カムイによりガンガンコミックスで漫画になり、2007年4月7日~9月29日にNHK-BS2の衛星アニメ劇場枠で全26話、放送された。 川に流されたチャグムを助ける事により、短槍使いのバルサ(30)はニノ妃からチャグム(11)の用心棒を依頼され、逃亡の旅に出ることになる。 新ヨゴ皇国の第二皇子チャグムはその身に、この世〈サグ〉と重なって存在する世界〈ナユグ〉の水の精霊の卵をその身体に宿していた。この世〈サグ〉では初代皇帝が水妖を退治したとされており、父帝は皇国の威信を守るためチャグムに向けて刺客を放つ。重なって存在する世界〈ナユグ〉からは卵を食らう怪物がチャグムの命を狙っていた。 卵がチャグムの身体から離れる夏至まで、呪術師タンガや師匠のトロガイと共に生きる厳しさと身を守る術を教え、絆を深めながらも二つの世界の理に迫っていく。
精霊の守り人の評価
精霊の守り人の感想
とにかく映像が美しい!
小説が原作のファンタジーアニメ。女用心棒のバルサが、偶然助けた皇子チャグムと旅をすることになるというストーリー。なんといっても、風景や建物などの映像がすばらしく美しいです!中国・韓国・日本がミックスしたような独特の世界設定だが、風俗や文化を丁寧に描いているので原作未読でもすんなりと物語に入っていけます。そして、バルサがとってもかっこいいです。どんな時でも冷静沈着で、すごく男らしい。気弱でたよりない子供だったチャグムも、物語後半では自分の運命をしっかりと受け入れ、一人の男性として成長していました。そんな2人の別れのシーンは、見ていて辛かったです。ストーリーやキャラクターに派手さはないですが、丁寧に作られた良い作品だと思います。
バルサカッコいいぜ!
原作既読の方はもちろん、未読の方も楽しめるアニメ作品です。独特な世界観を上手く表現し、キャラクターの良さも上手く出せていました。ただ、萌えも笑いもとても少ないシリアスなアニメなので、軽いアニメを見たい方にはお薦めしません。時代物でやや堅めの派手さのない地味な作品なのでとっつきにくさもあるかも…?玄人向けのアニメ作品という印象です。ただ、映像はとても素晴らしい。風景はもちろん、動きの激しい戦闘シーンは何度でも見直したくなるくらいカッコいいです。ストーリーがしっかりしていて中だるみもなく楽しめる作品です。既読の方にはぜひ見て貰いたいアニメでした。