『終わりのセラフ』それは… - 終わりのセラフの感想

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終わりのセラフ

5.005.00
画力
5.00
ストーリー
5.00
キャラクター
4.67
設定
5.00
演出
4.67
感想数
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『終わりのセラフ』それは…

5.05.0
画力
5.0
ストーリー
5.0
キャラクター
5.0
設定
5.0
演出
5.0

そもそも『終わりのセラフ』とはなんなのか…そこからして、謎が尽きない作品です。

明確化されているのは、終わりのセラフが実験だということと、百夜教が実験を行っていたこと、優とミカエラはその被験者であったであろうこと、クルルツェペシもそれを求めていること、などが挙げられると思いますがそこから全容はまだまだうかがい知ることも出来ません。

私としては『終わりのセラフ』は兵器で、優とミカエラが揃うことで完成されるもの、そしてそれをグレンがすすめた実験によって歪められた形が作中で表現されている優の人間ではない部分の暴走なのではないかと思います。だから不安定かつ不完全な存在で憎悪を剥き出しにしていると、そう考えています。

君月の妹が天使のような形で登場していましたが、ああいったある程度安定した挙動が『終わりのセラフ』のひとつの成功例なのかも知れないと思いますし、そうであればなおのこと今の優の状態は不安定な『終わりのセラフ』だと思う訳です。それを鬼化することで抑え込み、優の存在がかき消されないようにしているのが今の優なのだろうと私の頭ではそう考えて作品を楽しんでいます。

このことに限らず、グレンの目的や柊家の目指すもの、フェリドの目的など謎は本当に尽きない作品なので解き明かされていくのが待ち遠しい作品だと、心から楽しみにせずにはいられません!
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他のレビュアーの感想・評価

まだまだ出てくる始祖たちとのバトルに注目

単純じゃない設定が面白い出てくる相手はヴァンパイア。相容れない存在なんだと思ってた。でもどうやらそうではなく、人間とヴァンパイアははっきり言ってそっくりだ。長く生き続けられるかどうかの違いくらいしかない。ヴァンパイアの中でも、人間の中でも、欲望が渦巻いて、それぞれが信じる道へと必死で走っている。希望は優一郎とミカエラがどんな存在よりも固く信頼しあっていること。彼らなら、何かをやってくれる気がする。読めば読むほど、それぞれの思惑・苦しみが交差して、みんなが救われる道がないと気づかされる。優一郎とミカエラは、単純に百夜孤児院で悲劇に遭っただけではなく、「終わりのセラフ」の被験体であったことも明らかになり、優一郎にはさらに悪魔の力をもとから宿していたこともわかったり…複雑さを極める。15巻までは発売されているが、まだまだ全部は明らかではない。悲劇はグレンによって引き起こされたように描かれている...この感想を読む

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