『終わりのセラフ』それは…
そもそも『終わりのセラフ』とはなんなのか…そこからして、謎が尽きない作品です。
明確化されているのは、終わりのセラフが実験だということと、百夜教が実験を行っていたこと、優とミカエラはその被験者であったであろうこと、クルルツェペシもそれを求めていること、などが挙げられると思いますがそこから全容はまだまだうかがい知ることも出来ません。
私としては『終わりのセラフ』は兵器で、優とミカエラが揃うことで完成されるもの、そしてそれをグレンがすすめた実験によって歪められた形が作中で表現されている優の人間ではない部分の暴走なのではないかと思います。だから不安定かつ不完全な存在で憎悪を剥き出しにしていると、そう考えています。
君月の妹が天使のような形で登場していましたが、ああいったある程度安定した挙動が『終わりのセラフ』のひとつの成功例なのかも知れないと思いますし、そうであればなおのこと今の優の状態は不安定な『終わりのセラフ』だと思う訳です。それを鬼化することで抑え込み、優の存在がかき消されないようにしているのが今の優なのだろうと私の頭ではそう考えて作品を楽しんでいます。
このことに限らず、グレンの目的や柊家の目指すもの、フェリドの目的など謎は本当に尽きない作品なので解き明かされていくのが待ち遠しい作品だと、心から楽しみにせずにはいられません!- あなたも感想を書いてみませんか?
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