ファンは必見、戯言シリーズの総集編 - ザレゴトディクショナルの感想

西尾維新の大人気シリーズ戯言シリーズ完結後、作者の西尾維新がまるまる作品の用語を解説したザレゴトディクショナル。

裏話やら制作秘話やらが盛りだくさん。 戯言シリーズファンなら読んでみるべきだと思います。

漫画や小説の人気シリーズなどで新規読者獲得の期待を込めたガイドブック、ファンブックはよくありますがそんなものとはけた違いに情報量が多いです。 普段の小説と同じくらいの文字数、ページ数です。読み応えはばっちり。

紹介されている用語は玖渚友やいーちゃんのような登場人物、ER3のような小説内の用語等多岐にわたります。 哀川潤が一番最初の項目としてのっているのもファンにはたまらないのではないでしょうか（作者も一番にのせるためあえて哀川潤より50音で前にくる用語をさがさなかったと記載してありました）

この1冊で戯言シリーズの全ての謎が解けるのか？そう思って読む方もいるかもしれませんがそうではない。例えば作品を通してずっと謎のままだったいーちゃんの本名などは明かされない。謎は謎のままとしてある程度は残しておく、ミステリー小説のうまみを消しすぎないようになっています。 全部謎が解けてしまうと続編やスピンオフが出る可能性がなくなってしまうのでは、と考えていたのでまだこれを読んでも謎が残ったままだったのが個人的には嬉しかったです。