時代について行こうと努力する姿がいい
月刊「潮」に、2007年1月~2008年12月まで連載された物をまとめたものです。 一人暮らしの女性の、日々の生活に対しての悪戦苦闘ぶり…どうしてそんな事にまで?と思える所が、面白かったです。几帳面な著者らしく、いちいち地道に調べたりして、行動に移すのですが、なかなかうまく行かない、抜けている感じが、読んでいる方も、力を抜いて読めるので、気楽でいいです。 「狩猟本能にめざめる」で、有料の潮干狩りの会場に行って、平和に潮干狩りをしている著者が、 「いくらなんでも、アサリのいる密度が高すぎる」という所までは気付くのに、都会人の悲しさか、「会期前に、アサリをまいて、そこにお客さんを呼んでいる」という事実にはとうとう気付かない…所がもどかしく、面白かったです。私は知っているのが常識だと思ってたけど、知らない人もいるのだ、と、知り、新鮮でした。 パソコンを付せんでひまわり状にしたり、目覚まし時計の機能に対する執念…など、著者のこだわりが読んでて楽しく、面白かったです。
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