鮮やかな少女、カチューシャとかじおの出会いと別れ
主人公は、高校1年生の真下かじお、スローモーなので、皆に「モー」と呼ばれている。 かじおが港で友人になったロシア人の老人、「ショウセイ」、その孫でハーフの転校生の「カチューシャ」、そしてかじおの隣の席で不良の香坂…が、主な登場人物です。 なんといっても、カチューシャ(伊藤ちづる)の存在感が素晴らしいです。鮮やかさと、疾走感にあふれた存在です。誰もが引きつけられると思います。 かじおのスローモーさも、自分を持っていて、ゆっくりゆっくり歩んでいる感じが好きです。 周りとの距離感を、悲観的にならず、ただ傍観している…というのも良いです。 そして、かじおのお父さんの作る、お料理!!食べてみたいです。 丁寧に、的確に作られていて、とても美味しそうです。 そしてラストは、意外な気がしたけれど、また、カチューシャとかじおが出会う事がきっとある、と希望が持てたので、良かったです。読みやすくて、楽しくて、じんわりきて・・・いい本だと思いました。
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