これは駄作だと思います… - ナインスゲートの感想

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これは駄作だと思います…

3.53.5
映像
3.0
脚本
3.5
キャスト
4.0
音楽
3.5
演出
3.5

鬼才ロマン・ポランスキー監督。 『吸血鬼』、『ローズマリーの赤ちゃん』、『赤い航路』、『戦場のピアニスト』、『ゴーストライター』などの名作がずらりですよ。 いつも映画にすごいセンスを感じますよね。 彼の作品と聞いて本作を期待したのですが…。 個人的にこれは受け付けないな…。 とりあえず内容ですが、稀覯書を発掘する探偵ジョニー・デップが、悪魔系の稀覯書を収集してるバルカンの依頼を受けて、世界に3冊しかない『影の王国への九つの扉』という本を探します。 1冊はバルカンがもっているので、残り2冊の持ち主を回るのですが、謎の女や怪しい男がつきまとい、ついに持ち主が殺される事件が起きてしまう。 この残り2冊は結局、版画の部分が微妙に異なることがわかり、つまりは3冊揃えてやっと答えがみえるということがわかります。 最終的にこの3冊の中の版画を依頼者のバルカンが突如現れて集め、古城で悪魔を召喚する儀式をはじめます。 しかし版画のうち1枚は偽物であったためバルカンは不死身になれず焼死します。 最後はジョニー・デップが本物の1枚を見つけ、第九の扉を開いたというお話。 まあ、なんだかよく分かったような分からないような。 ストーリー自体はいたって簡単ですが、結局謎の女の正体はなんなのか、第九の扉を開いてどうなるのか、どうするのかなど不明点があります。 謎の女を守護天使ととらえた方もいるようですが、いやいや、あれは第九の扉を開けさせるために誘導してきた悪魔という見方が正解だと思います。 第九の扉が開けば、開けた人が悪魔になれるのか、もしくは悪魔が召喚されるのかは全く分かりません。 バルカンは悪魔になりたかったんでしょうか、悪魔に身をささげたかったんでしょうか、よく分かりません。 本の奪い合いにストーリーが集中しすぎて、第九の扉の重要な意味が全く分からず内容の薄い映画になっている点が最もダメな点ですね。 古城のシーンのCGも胡散臭くていやです。 適当に最後にヌード出して作品の価値をあげようとするのはやめてください。 あのシーンになにも意味はないじゃないですか。謎の女が悪魔で、契りを結んだことによってジョニー・デップが悪魔になるわけでもないし、あのシーンはただの青姦ですよ。 ちょっと質の低いと思います。

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