三池作品の中で上位に入る傑作。哀川翔がかっこいいです。
確か学生時代に見た映画で、当時、三池崇監督は、まだ今ほど有名じゃなかったんですが、 前作の「岸和田少年愚連隊 血煙り純情篇」(千原兄弟主演の学生暴力映画)に衝撃を受けて、 この監督の他の作品も見てみよう、ということで見た作品です。 内容は子連れ狼のような、子連れの殺し屋の話なのですが、哀川翔の子供に対する距離感や接し方が、獅子の子落としのごとく、決してなれ合わないけれども、どこか愛情があるといった感じがよかった。 気になったのは、これは私が嫌いな演出で、主人公だけ銃弾がよけるがごとく当たらないが、主人公が敵に向けて放つ銃弾は百発百中で命中するといった、ハリウッドの大味な娯楽B級アクションで昔はよく見られた演出が、途中大事な場面であったことです。これで少し醒めてしまった。 が、全体的には傑作だと思います。今作のように、日本人的な浪花節のないノワールがいつも見たいと思っています。
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)