「発光地帯」シリーズの3作目であり、最終巻のエッセイ集です。
このエッセイ集は、前に読んだ、「世界クッキー」よりも読みやすいです。文章が丸くなった感じでしょうか。 web連載の「発光地帯」の3作目にして最終巻の「Ⅰ」、あちこちに描いたエッセイを集めた物の「Ⅱ」、書き下ろしの部分の「Ⅲ」で構成されています。主に、作者が、一人目の子供の、妊娠、出産の時期に書かれた物のようです。 小坂明子さんの「あなた」が昭和の歌としてパッと浮かぶ…という話で、ぶっそうな印象がある、というのが気になって、YouTube で探して聴いたら、私も同じように感じました。幸せを描いた歌なのに、不思議ですが。 初めの方で、ペペロンチーノばかり作って食べている印象のあった著者が、Ⅲ、のお料理地獄になると、ブリ大根や、さんまを料理するようになっていくのに感動し、また、頂き物のベーコンの一切れの味を想像して、やっぱり想像の域を超えているみたいで、いいなあ、と思ったり…食べ物の話が増えたような気がします。 「発光地帯」シリーズの他の2作「発光地帯」「魔法飛行」も読んでみたいな、と思いました。
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