カズオ・イシグロの小説の映画化 - わたしを離さないでの感想

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カズオ・イシグロの小説の映画化

4.54.5
映像
4.5
脚本
4.5
キャスト
4.5
音楽
4.5
演出
4.0

臓器提供のためにクローン人間として生まれ、 ヘールシャムという寄宿学校のような施設で育った、キャシーとトミーとルース。 社会と隔絶された場所で生活していたために、 カフェでの注文の仕方も分からない状態です。 キャシーとトミーは相思相愛だったけれど、嫉妬と、 本当の恋をすれば臓器提供猶予期間がもらえるという噂から、 ルースがトミーを横取りしてしまいます。 キャシーは介護者としてルースとトミーと別れ、それ以来3人はばらばらになってしまいます。 とても重たいテーマの映画でした。 医療の倫理だとか、人間の尊厳だとか、考えさせられることがとても多い。 そして最後に介護者として残っていたキャシーも臓器提供の通知が来て、 まったく救いのない最後でした。 ヘールシャムの校長役のシャーロット・ランプリングがきれいだけど、 とても無機質で怖かったです。 酷いことはしないけれど、血も涙もないなぁって・・・。

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他のレビュアーの感想・評価

運命を受け入れるということ

幼い頃からの洗脳この映画を見ていて思ったのですが、幼少期、それ以降も彼らは世間から隔離された世界の中で彼らを取り巻く周りの大人からの教育と言う名の洗脳は、はかりしれなく凄まじいものであると思い、教育というものは絶大なものであると感じました。自分たちの運命に疑問を持ちながらも、はむかい逆らうものはおらず、波の流れにそのまま流されて最終的に受け入れる。逃げ出そうと思えば逃げ出せるのではないかと思いながら見ていましたが、そうするものはいない。少年少女時代の学校の柵をこえるものがいないのは理解できますが、青年になっても逃げ出さない。テレビなどでよく見る誘拐後、拉致、監禁などされた少女も逃げ出す機会はあるのに、逃げ出さずにいるその心理に似ていると感じました。幼馴染の三角関係の恋恋の三角関係という点で見るのすごく良かったです。自分に好意を寄せているであろう男の子がたった一瞬で、友達にとられてしまう...この感想を読む

3.53.5
  • はなむはなむ
  • 113view
  • 1193文字
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