エレファントの評価
エレファントの感想
コロンバイン高校の事件
1999年に起きた、アメリカのコロンバイン高校での銃乱射事件を取り上げた映画は他にも何本かありますが、これは一番芸術性の高い映画ではないかと思います。コロンバイン高校のいつもの風景、生徒たちの普段通りの生活を、突然悪夢が襲うまでの経過を、被害者の視点と犯人の視点から描いています。この映画ではプロの役者は大人だけで、生徒たちは皆オーディションで決まり、自分の本名で出演しています。普通の高校生が送る普通の生活をリアルに描いているのはそのためでしょう。マイケル・ムーア監督の「ボウリング・フォー・コロンバイン」とはまた違った、事件のとらえ方をした作品です。