読めば読むほど奥深い!!
どのお話も、子どものころ読んでちんぷんかんぷんで、大人になって読み返してみたら、なんだか深さを感じた本です。 グスコーブドリも感動しますが、私がこの中で一番好きなのは、「猫の事務所」です。 好きというか、なんかリアルで心にグサグサ何かを突きつけられるような作品です。 絵が猫なので、ちょっとやわらいだ感じになっていますが、かんたんに言うと、一匹の猫が他の猫達から仲間はずれにされて、最後にライオンが現われてみんな罰を受けるみたいな。 なぜライオンがでてきたのかとか細かいことを理屈で考えてしまうと宮沢賢治の作品はわけわからなくなるのですが、仲間はずれの仕方とかが人間世界にもありそうなリアルさでちょっと怖いんですよね。 そのストレスで熱が出て、出社できなくなったりして・・・なんか悲しいんですが。 最後のライオンも、何ていうんだろう。「やったことは、自分のところに還ってくるぞ!」っていわれてるみたいで、私的には学びがありました。やっぱり深いです!味があります!
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