衝撃のラスト - ミストの感想

理解が深まる映画レビューサイト

映画レビュー数 5,784件

衝撃のラスト

4.54.5
映像
4.5
脚本
5.0
キャスト
4.5
音楽
4.5
演出
4.5

「賛否両論の映画」の代名詞のような一作です。スティーブン・キング原作、フランク・ダラボン監督のホラー映画ということで、すでにお膳立てはバッチリ。 映画の内容は、霧に包まれたショッピングモールで謎の生物の脅威におびえ続けるというものですが、肝心なのはやはりラストシーン。極限状態の中での行動で、何が正しく、何が過ちなのか、本当によく考えさせてくれる素晴らしい最後だったと思います。「ミスト」を批判する方は、このラストの後味の悪さをもって「スティーブン・キングの映像化に失敗した」と評価しますが、私としてはこのラストを加えたことで、キングの原作を「完成させた」とさえ思います。なにより、キング自身がそう評価しているからです。確かに、ラストシーンを除けば平凡なパニックムービーという評価も妥当かもしれませんが……。  とにかく、私はあのラストシーンに非常に感銘を受けました。映画、原作共に、このラストがなくては完成しないと思います。必見です。

あなたも感想を書いてみませんか?
レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。
会員登録して感想を書く(無料)

他のレビュアーの感想・評価

「トラウマ必至のラスト15分」の実態は

「トラウマ映画」「後味が悪い映画」の代名詞『ミスト』はホラーの巨匠スティーヴン・キングの『霧』を題材にしたパニックホラー映画である。スティーヴン・キングについては、もはや説明は不要であろう。『キャリー』『シャイニング』『グリーン・マイル』などなど、日本でも数多く知られる映画作品の原作者でもある。日本の著名な作家・漫画家もキングの作品に影響を受けていると公言しており、日本のサブカルチャーにおいても多大なる影響力を持つ人物といえるだろう。そのキング原作の『霧』に、監督であり脚本家でもあるフランク・ダラボンが脚色し造り上げた作品。それがこの『ミスト』である。キングの『霧』とダラボンの『ミスト』。この両者をことさらに取り上げたのは、やはり二つの結末が大きく違っていることによる(ちなみに『ミスト』を観て、これからキングの『霧』を読もうと思っている読者がいらっしゃったら、以降はネタバレになるので注...この感想を読む

3.53.5
  • すらりすらり
  • 286view
  • 2379文字
PICKUP

感想をもっと見る(8件)

関連するタグ

ミストが好きな人におすすめの映画

ページの先頭へ