ミストの感想/考察/ネタバレ

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ミストの感想一覧

映画「ミスト」についての感想が8件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。

「トラウマ必至のラスト15分」の実態は

「トラウマ映画」「後味が悪い映画」の代名詞『ミスト』はホラーの巨匠スティーヴン・キングの『霧』を題材にしたパニックホラー映画である。スティーヴン・キングについては、もはや説明は不要であろう。『キャリー』『シャイニング』『グリーン・マイル』などなど、日本でも数多く知られる映画作品の原作者でもある。日本の著名な作家・漫画家もキングの作品に影響を受けていると公言しており、日本のサブカルチャーにおいても多大なる影響力を持つ人物といえるだろう。そのキング原作の『霧』に、監督であり脚本家でもあるフランク・ダラボンが脚色し造り上げた作品。それがこの『ミスト』である。キングの『霧』とダラボンの『ミスト』。この両者をことさらに取り上げたのは、やはり二つの結末が大きく違っていることによる(ちなみに『ミスト』を観て、これからキングの『霧』を読もうと思っている読者がいらっしゃったら、以降はネタバレになるので注...この感想を読む

3.53.5
  • すらりすらり
  • 314view
  • 2379文字

衝撃のラスト

「賛否両論の映画」の代名詞のような一作です。スティーブン・キング原作、フランク・ダラボン監督のホラー映画ということで、すでにお膳立てはバッチリ。映画の内容は、霧に包まれたショッピングモールで謎の生物の脅威におびえ続けるというものですが、肝心なのはやはりラストシーン。極限状態の中での行動で、何が正しく、何が過ちなのか、本当によく考えさせてくれる素晴らしい最後だったと思います。「ミスト」を批判する方は、このラストの後味の悪さをもって「スティーブン・キングの映像化に失敗した」と評価しますが、私としてはこのラストを加えたことで、キングの原作を「完成させた」とさえ思います。なにより、キング自身がそう評価しているからです。確かに、ラストシーンを除けば平凡なパニックムービーという評価も妥当かもしれませんが……。 とにかく、私はあのラストシーンに非常に感銘を受けました。映画、原作共に、このラストがなく...この感想を読む

4.54.5
  • ArtMonkeyArtMonkey
  • 114view
  • 416文字

霧の中に潜む化物

ある日、町に嵐が襲う。湖の近くに住む主人公と妻、息子は地下室へと避難する。一夜明け嵐は去るのだが、赤色の霧に覆われてしまう。買い出しに行くために主人公は、息子と隣人と大きなスーパーマーケットへと向かい、長蛇の列が出来ているレジを見ていると外が騒がしい。そんな中「霧の中に何かいる!」と鼻血を出した男が叫びつつ駆け込んできた。それを境に普段の生活では考えられないことが起こり出す。衝撃音が起き、壁やガラスにひび割れが起きたり、謎の怪物が店内に侵入したりと絶望的な状況に。必死に必死に逃げ延びた結果、自殺することを決め、車で集団自殺を決意するが、それも叶わず。。。彼は絶望を目の当たりにする。実際にこんなことが起こったらやりきれない。ハッピーエンドにもならない。ほんとにどうすることもできない状況下で、自分は無力なんだと実感させられる。もし現実世界でこんなことが起こったら、私たち人間は何人が生き残る...この感想を読む

4.04.0
  • 95view
  • 425文字

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