ミストの感想一覧
映画「ミスト」についての感想が8件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
「トラウマ必至のラスト15分」の実態は
「トラウマ映画」「後味が悪い映画」の代名詞『ミスト』はホラーの巨匠スティーヴン・キングの『霧』を題材にしたパニックホラー映画である。スティーヴン・キングについては、もはや説明は不要であろう。『キャリー』『シャイニング』『グリーン・マイル』などなど、日本でも数多く知られる映画作品の原作者でもある。日本の著名な作家・漫画家もキングの作品に影響を受けていると公言しており、日本のサブカルチャーにおいても多大なる影響力を持つ人物といえるだろう。そのキング原作の『霧』に、監督であり脚本家でもあるフランク・ダラボンが脚色し造り上げた作品。それがこの『ミスト』である。キングの『霧』とダラボンの『ミスト』。この両者をことさらに取り上げたのは、やはり二つの結末が大きく違っていることによる(ちなみに『ミスト』を観て、これからキングの『霧』を読もうと思っている読者がいらっしゃったら、以降はネタバレになるので注...この感想を読む
衝撃のラスト
「賛否両論の映画」の代名詞のような一作です。スティーブン・キング原作、フランク・ダラボン監督のホラー映画ということで、すでにお膳立てはバッチリ。映画の内容は、霧に包まれたショッピングモールで謎の生物の脅威におびえ続けるというものですが、肝心なのはやはりラストシーン。極限状態の中での行動で、何が正しく、何が過ちなのか、本当によく考えさせてくれる素晴らしい最後だったと思います。「ミスト」を批判する方は、このラストの後味の悪さをもって「スティーブン・キングの映像化に失敗した」と評価しますが、私としてはこのラストを加えたことで、キングの原作を「完成させた」とさえ思います。なにより、キング自身がそう評価しているからです。確かに、ラストシーンを除けば平凡なパニックムービーという評価も妥当かもしれませんが……。 とにかく、私はあのラストシーンに非常に感銘を受けました。映画、原作共に、このラストがなく...この感想を読む
なんか残念・・・
これ、原作がめちゃめちゃ面白かったので、映画化したときはめちゃめちゃ嬉しくて楽しみにしていたのですが・・・ なんか非常に残念でした。 ラストも、原作と全然違うし。ていうかああしちゃったら全く別物の話になっちゃうでしょ~っていいたくなります。 ストーリー的には、まあまあ原作にのっとって、変異した虫?たちも怖いし気持ち悪さもでてるんだけど、なんか地味というか、忘れられない恐怖ではなかったなあ。 やっぱり、キングの映像化って難しいんですかね~ 小説読んで、想像してた時のほうが100倍怖かった気がする。 映画だと、なんかどっかハッピーエンドで終わらせなきゃいけない感じがして、そこが面白さ半減させてるんですよね。 子どもだろうが大人だろうが、心底恐怖に陥れるキング作品の魅力がなかなか出てなくて残念でした。ただ、ネタ的には一度観てみてもいいかもしれません。
霧
原作はスティーヴン・キング。監督はショーシャンクの空にやグリーンマイルも出がけているフランク・ダラボン。スティーヴン・キングの世界観を映画にするのが得意なあの監督ですね!内容的にはまさにスティーヴン・キングと言った感じでファンタジーでもあるし少し恐怖心を煽る様なシーンもあったりするんですがフランク・ダラボン監督ってこういう非現実と現実を結びつける映像を作るのが得意な様な気がするんです。この監督作品だからこそ別世界の話だ!という感情はなく見る事が出来ました。ショーシャンクの空にやグリーンマイルに比べたら話題になる事が少なかった映画ですが私はフランク・ダラボン監督の映画で一番好きです。
一番怖いのは安っぽさ?
スティーブン・キング印のB級感満載のシチュエーションホラー&スリラーです。わけのわからない意味不明な濃霧に追い立てられ、スーパーマーケットに閉じ込められた人間たちの極限状態を描いています。キングお得意の気持ちの悪い(しかも安っぽい)化け物や蠢く虫たちもさることながら、次第に狂っていく人間たちの暴走もひたすら怖い!この気持ち悪さはなかなかです。そして、賛否両論の超後味悪いラストシーン…。とにかく後味が悪い映画です。人間が極限状態になると何をしでかすかわからないということはよくわかりますが…。評価できる映画だとは思いますが、正直また見ようとは思いませんw
衝撃すぎるラスト
ある日、田舎町が真っ白な霧に包まれ、たまたまスーパーマーケットにいる人たちは、中に避難せざるおえなくなる。霧の中になにか得体の知れないものがいるという。というのがおおまかなストーリである。実際には、霧の中には、違う世界から来た大きな怪物が人間を襲うのだが、この映画の本当の怖さは、この怪物ではなく窮地に置かれた人間が一番怖いということ。スーパーマーケット人間が恐怖のあまりに、神にすがって、その怪物に生贄をささげようとしたり、仲間割れをして、人を殺したりと、うまく描かれている。そして、ラスト10分の衝撃はすごい。絶望感しか残らない映画は初めてだ。観終わってからは、しばらく席を立てなかった。子役の男の子がかわいかった。
霧の中に潜む化物
ある日、町に嵐が襲う。湖の近くに住む主人公と妻、息子は地下室へと避難する。一夜明け嵐は去るのだが、赤色の霧に覆われてしまう。買い出しに行くために主人公は、息子と隣人と大きなスーパーマーケットへと向かい、長蛇の列が出来ているレジを見ていると外が騒がしい。そんな中「霧の中に何かいる!」と鼻血を出した男が叫びつつ駆け込んできた。それを境に普段の生活では考えられないことが起こり出す。衝撃音が起き、壁やガラスにひび割れが起きたり、謎の怪物が店内に侵入したりと絶望的な状況に。必死に必死に逃げ延びた結果、自殺することを決め、車で集団自殺を決意するが、それも叶わず。。。彼は絶望を目の当たりにする。実際にこんなことが起こったらやりきれない。ハッピーエンドにもならない。ほんとにどうすることもできない状況下で、自分は無力なんだと実感させられる。もし現実世界でこんなことが起こったら、私たち人間は何人が生き残る...この感想を読む
ショックが大きすぎて
旦那の弟の強い勧めで鑑賞しました。霧の中に何かが居る…その何かは一体何なのか!?その正体が明らかになるまでは物語に引き込まれ、時間が経つのも忘れるほどのものでした。正体が明らかになり、主人公をはじめとする人類が逃げ惑う姿。スリルがあり、これからどのような結末を迎えるのかとドキドキ。義弟が勧めるにしては珍しく面白い映画だと思っていたのですが、結末は最悪。旦那と2人後腐れが悪く、その日1日ブルーで過ごしました。何か教訓がある結末なのかもしれませんが、私はもう二度と観ることはないと思います。これを絶賛して面白いと言った義弟の面白いの定義が全く分からない…この結末のどこが面白いのか…。表現は千差万別である事を実感した一作です。