ロマンス小説の七日間の評価
ロマンス小説の七日間についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
ロマンス小説の七日間の感想
意外(?)な才能
もっと早くその才能に気づきたかった時すでに遅し。後悔先に立たず。ただ過ぎに過ぎるもの、帆をかけたる舟、人の齢、春、夏、秋、冬。とはよくいったものだ。何が言いたいかというと、筆者は後悔しているのである。なぜこんなに気づくのが遅かったのか。あれだけ少女漫画好きを公言している三浦しをんがロマンス小説を書けない訳がないじゃないか! と。それほど、私は三浦しをんが作中に創作した“ロマンス小説”に驚き、心惹かれているのだ。はっきりいって本編よりずっと良かった。主人公たちの恋愛を差し置いて知り合いのストーカー問題に首を突っ込んでいる本編より百倍ぐらい面白かった。題名の明かされていない“ロマンス小説”は、主人公・あかりの手によって大幅に改編されている。あかりいわく、“予想できる”ハッピーエンドから、ヒーローであるウォリックの死、アリエノールの不貞、シャンドスとの別れ、という切ない恋物語に改編された一連...この感想を読む