とりかえ・ばやの評価
とりかえ・ばやの感想
ジェンダーについて深く考えさせられる漫画
時は平安時代。一夫多妻制が一般的だった時代に、同じ日にふたりの妻から子どもが生まれます。ひとりは男の子でもうひとりは女の子。しかし、性格はまったく反対。まるで女の子のようにおしとやかで大人しく、部屋の中で遊ぶのが好きな男の子。そしてまるで男の子のように、元気いっぱいで好奇心旺盛、蹴鞠遊びが好きな女の子へと成長していきます。それぞれ健やかに成長するものの、ついに成人の儀式を迎えます。男の子は「女性」としての成人式、女の子は「男性」としての成人式をそれぞれ迎え、性別をとりかえた生活が始まるのです。男の子は男性らしく勇敢に、女の子は女性らしくおしとやかに、という風習は、古い時代から残り続けている固定観念です。「こうあるべき」と押しつけられた型にはめられ、本来の自分とのギャップにもがき苦しむことになるのです。現代では随分と男性、女性への固定観念も薄れてきました。「こうあるべき」という固定観念に...この感想を読む
とりかえ・ばやの登場キャラクター
藤原涼子
よみがな:ふじわらのすずしこ ニックネーム:沙羅双樹の姫君 性別:女性 国籍:日本 住まい:西の対屋 性格:才気煥発で誠実 ポリシー:帝への忠誠心が高い 特徴:14歳で男として元服 価値観:仕事に対しては熱心に取り組む 悩み:性を偽って生きること