園芸少年の評価
園芸少年の感想
短いお話の中で爽やかに駆け抜ける少年たち
絶対に関わらないはずの人と関わる人は見かけによらないその言葉から始まるこの物語。タイトルからして園芸をするらしいことがわかっているので、見かけによらず花を育てるボーイズたちのお話なんだろうな~とぼやっと想像はしていました。読んでみたら、あらびっくり。思い描いていた通り意外なメンツで園芸部に入る奴らのお話だったわけですが、なぜか何度も読みたくなってきてしまうストーリー性。そして読むたび、彼らの考えていることが青春時代に大事なことだったりして、妙に胸が熱くなってしまう。そんなお話でしたね。主人公は、要領よくてきとーになんでもこなし、比較的顔もイケメンな篠崎。そして、強烈に強面だがやさしさと真面目さでできているような男・大和田。さらに、箱をかぶって顔を見せないがよくしゃべる庄司。キャラクターのまったく違う3人が、なぜか植物を通して意気投合し始めます。1つでもいい。共通項があればこれだけ仲良くで...この感想を読む
友情と思春期男子のやり直しストーリー
今までにないものと出会い変わっていく「園芸少年」というタイトルの通り、園芸する少年の話なんだろうと思い読み始める。てっきり園芸が大好きでハマっている少年たちの話でも描くのだろうかと思っていたのだが、逆にまったく園芸を知らない少年たちが草花の魅力を知り人として変わっていくという話になっていた。人は見かけによらないというけれど、草花を愛でるのは見た目とか関係なくできることであり、育てれば必ず芽吹くもの。そこに自分たちの今の生活のことや、今までのこと、そしてこれからのことを考えさせてくれる出会いをぎゅっと詰め込んだ、いい話に仕上がっている。青春やなー…と思うし、忘れたくない初心な気持ちを表現してくれている。しれっと当たり障りなく過ごしてきた篠崎、見た目が完全に不良だが真面目で純粋な大和田、いじめをきっかけとして顔を見せられなくなってしまった庄司。みんな全然違うのに、植物の世話を通して変わって...この感想を読む
キラキラ男子が見たい時に。
森永先生の作品は全部持っているが、基本キラキライケメン男子が出てくる。イケメンばっかりだし、絵的にも少女漫画チックであるが、キャラクターにそれぞれ一癖づつキチンとあるので、読んでて嫌味なくベタ感なくただ面白く読める。喜怒哀楽の喜と楽だけで良いので、普段疲れてる私的にはスルスル楽しめる。心に余裕のある時はハラハラドキドキも良いのだろうが、お疲れモードの時は辛い。そんな時の癒しになる。この園芸少年は森永先生の中では大人しい方で、他と比べると見劣りしてしまう所があるが、主人公の顔が良くて大人しい感じは結構好み。この人の描き方でイケメン以外は全部モブ扱いの顔が面白い。中間が無いので、イケメンか不細工かしかいない。不細工キャラ良い味出してるのに絵に手抜き感があるので中々表に出れない。それもまた一つの要素として残念感が作中で漂っているからこそ面白いんだけど、ちょっと可哀想になる。少女漫画なのにベタ...この感想を読む