インストールの感想/考察/ネタバレ

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小説レビュー数 3,368件

インストール

3.713.71
文章力
3.86
ストーリー
3.71
キャラクター
3.43
設定
3.86
演出
3.57
感想数
7
読んだ人
12

インストールの感想一覧

綿矢 りさによる小説「インストール」についての感想が7件掲載中です。実際に小説を読んだレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。

高校生の壁

すべてにおいて価値を見いだす受験勉強に追われる朝子は突然何もかもがどうでもよくなり、部屋のものを片っ端から捨てます。大変な思いをしてまですべてを捨て去り、自分の身分である高校生、受験生という肩書までも捨てようとします。そこから物語は始まります。作者である綿矢りさも、このとき17歳という若さで華々しくデビューを飾ります。それに影響されて、昨年の芥川賞受賞者である羽田圭介先生が感化され、黒冷水でデビューするのですが、それは別の話になるので割愛。高校生の心情を生々しくリアルに表現できるのは、やはりリアルを生きている作者だからこそだと私は思いますが、本人は決して登場人物に自分を反映させるということはしないそうで、登場人物=作者と思われることに戸惑いがある、と大物作家さんとの対談でおっしゃっています。なので、主人公の心情が作者自身感じたリアルな感想ではない、けれど、思ってもいない焦燥感を自分のも...この感想を読む

4.04.0
  • 紫
  • 188view
  • 2309文字

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