絶叫学級のあらすじ・作品解説
絶叫学級は、りぼんで2008年10月号から2015年3月号まで連載していた、いしかわえみによるホラー漫画である。コミック数は20巻で2014年第59回児童向け部門にて小学館漫画賞を受賞し2014年6月14日に実写版の映画が公開された。またテレビ東京等で3分程度の短編アニメが2011年と2012年の計3回放送され集英社ヴォイスコミックステーションサイトにより全1話、2011年2月15日に配信された。 私たちの日常生活の中に潜む落とし穴に恐怖、狂気を交えて繰り広げる1話完結形式の作品。どの物語にも案内人、黄泉という少女の語りから始まる。 ターゲットが小学生というだけあり、さほど怖くはないが考えさせられる表現が多いので面白いという評価や、最近の少女漫画とは違うと小学生以外の主婦や若者達からも人気が高い。毎回主人公たちが破滅に追いやられていく描写があるけど解決の手段を示している教訓のような台詞が、良かったなど、ただ怖いだけではない魅力的な部分を評価されていた。
絶叫学級の評価
絶叫学級の感想
怖い話の最悪の結末ばかりを集めた物語
ナレーターがお連れする死の世界別に黄泉という女の子は主人公ではなくて、物語のナレーターを務める人物。彼女は死んでしまった人なんだけどね。本編の中でも、何回か、彼女がその世界の住人になってしまった理由となる事件が描かれているが、やはりヘビーな内容。恨みつらみの先には必ずしっぺ返しが来る。というか、来てほしいと願ってしまうくらいの時もある。物語の中では、たいてい主人公である小学生の女の子(あるいは中高生)が悲しい結末になる。時には友達が欲しいだけだったのに、あの世へ道連れにされてしまったり、お母さんにもっと優しくしてほしかっただけなのに、別のママに誘拐されることになったり…これはリアルに幽霊ではなくて愉快犯っぽいけど、誰かの死の影には、何かの因果があるのかもしれないって考えてしまいそうになる。たいてい、主人公の女の子は、自分が今一番欲している何かを簡単に手に入れることのできる魔法のようなモ...この感想を読む