どんなに微量でも理由はあるんです その涙のワケときちんと向き合ってください
如月サラ
理解が深まる漫画レビューサイト
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「関根くんの恋」は、河内 遥による日本の漫画作品で、2009年から太田出版の「マンガ・エロティクス・エフ」にて連載が開始され、2014年に最後の単行本である5巻が発売された。 主人公である関根圭一郎は、世にも稀なイケメンエリートのくせに、「鈍感・受け身・器用貧乏」の三重苦の残念な男。そのせいで、どこかピントのズレた人生を送ってきた。そんな関根が一念発起し向かったのは、小さな手芸用品店。関根は、その手芸用品店の孫娘であるサラに対して、三十路にして生まれて初めて恋心を抱く。関根は30年間、徹底的に「受け身」の人生を歩んできたからか、やることなすことうまくいかず、関根は茫然自失に陥ってしまう。サラに突っかかったり、謝ったりと、自分でも自分の行動がよくわからない関根であったが、この胸のざわめきの正体に自覚してしまう。そんな、関根はサラとのすれ違いが続いても、「迷惑だ」と言われても、関根はサラに対しての諦めきれない想いが募っていく。涙腺崩壊必死の残念男の受難多きラブストーリー漫画。
何でもできる人間関根くんは30歳。エリートで仕事ができて、憂いのあるフェイスと若干辛辣に思われる態度がツボで、友達に頼まれればほっとけなくて、一人暮らしでなんでもやる。こんな男をほっとく人がいるわけないんだけど、30歳にもなると若干高嶺の花的なポジションにいた。そんな彼には紺野という同級生がいて、その奥さんに会うと背筋が凍るほどのぞわぞわした気持ちになる。何しろ細くて、白くて、ぽきっと折れてしまうんじゃないかって…ただ気持ち悪がっている関根くんだった。彼は今までフリーだったのか?というとそういうことはなくて、やることはしっかりやっている。というか、女の方に襲われることがほとんどだったみたい…っていうのがイケメンで奥手な人の悲しいところ。時には家庭教師の女から、家庭教師の男から、2人組の女から、1対1でも求めるだけ求められて…最後は選ばれない。それはきっと、関根くんの中に何も入ってないからな...この感想を読む
普通に生きてただけで関根GET単刀直入に言う「うらやましすぎるぜ!孫!!」孫が「ただ生きてただけでこんな人に想われるわけない」という台詞がすごく心に響いた。なんか救われたというか。孫は本当に普通の子で、個性的で人懐こくて普通の感覚を持った女性である。それが関根という誰もが惚れてしまうような容姿と色気、肩書き、気遣い、手先の器用さ(笑)をもっている一見パーフェクトな人間に惚れられてしまう。通常そんな人を落としたければあの手この手でせまるのだろうけど(他の女たちのように)、孫はただ普通に生きていただけだ。ただ普通に生きていて、関根と出会って、会話して、特別なことはなにもしていないのに好かれてしまう。そこに救いを感じる。あくまでこれは漫画でフィクションの世界であることは重々承知している。が、自分らしく生きててこんなこともあるんだなあと。そのままの自分をいいといってくれる男性もいるのだなあと思わせて...この感想を読む
「関根くんの恋」は河内遙先生のマンガです。帯には「稀に見る残念な男の一部始終、とくとご覧あれ」とあります。草食男子代表な主人公の関根くん。頭がよくてスポーツ万能なんだけど・・・とにかく超受け身な男です。女の子からすっごくモテるけど興味がない。周囲の人間に流されて、結構いやなめにあったり、ひどいめにあってるけど自覚がない。そんな不器用な主人公関根くんが、手芸屋さんの孫娘とであい・・・こんごどうなっていくのか・・・というあらすじです。不器用すぎる関根くんにやきもきしたり、ちょっとキュンとしたりしながら楽しく読みました。次もたのしみにしています。
如月サラ
自分が泣いているワケが分からず「水分を取ったからだ」と言う関根くんに対してサラが言った一言