トロッコ・鼻のあらすじ/作品解説

禅智内供が、長い鼻がコンプレックスで、鼻を何とか短くしようとする。何度もやって、成功するが、何か物足りない。すると、また鼻が長く伸びてきた。禅智内供は、逆にコンプレックスから解放され、自分はこれでいいのだと、晴れやかになる。

鼻が人一倍長いことで、悩んできた禅智内供が、やっと短い鼻になったが、何故か物足りない。すると、元の長い鼻に戻っていった。自分は自分。これでいいのだという、コンプレックスからの解放のセリフ。

禅智内供は、鼻が人よりやたら長いことがコンプレックスだ。いろいろな方法をやってみるが、なかなかうまくいかない。鼻を茹でるという方法をやってみたところ、鼻が人並みに短くなる。喜ぶ禅智内供だが何だか物足りなく寂しい。しばらくすると、鼻が元の長さに戻ってしまった。本来なら、がっかりするところだが、禅智内供はほっとした。長い鼻でいいのだ。自分は自分なのだと。コンプレックスから解放された禅智内供であった。