ボトルネックの評価
ボトルネックについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が3件掲載中です。
各項目の評価分布
ボトルネックの感想
自分の存在はボトルネックか否か
自分が存在しない世界というパラレルワールド第1章で、東尋坊にいたはずのリョウが金沢市で目が覚め、家に帰ると本来存在するはずのない、流産されたはずの姉サキ(ツユ)がいる。家に見知らぬ女性がいて、自分の言っていることがおかしい気がする、というところまで読んで、「またパラレルワールド系の話か。」という印象でした。目が覚めたら別の場所や世界にいて、自分が存在するはずの世界とは何か違う、というのは割とありきたりな話ですよね。ただ、流産したはずの姉が存在し、自分が存在しない世界とはそれ以外の家族構成や街並みなどが変わらないパラレルワールドというのは新鮮な気がしました。誰しもが「もし自分がいなかったら」という想像はしたことがありますよね。自分がいない世界はどうだったのだろう、自分がいてもいなくても世界はそんなには変わらないけど、変わるとしたら何がどう変わるのだろう、ということを考えたことがある人は多...この感想を読む