オマエの暴力には愛がない。 とくに美しさがない。
垣原雅雄
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滅多に出会えない不思議な世界観ひたすら残酷な描写という漫画ならいくらでもある。奥浩哉氏のGANTZであったり、御茶漬海苔氏の惨劇館であったり、結末も不条理でとにかく残酷という作品は、その手の作風に抵抗がない人ならいくらでも知っている人はいるだろう。しかし、殺し屋1の世界観は、ただ残酷であるという単純な形容では言い表せない、独自の世界観を持っている。作中にいる数少ない常識人ですら、一般的な日常では常識人ではないし、主人公のイチも、澄んだ目をしているかと思いきやこの作品では一番つかみどころのない人物なのだ。正義の基準、善悪の基準、物の感じ方。すべてにおいて、理性とか倫理とかをすべて無視し、本能だけで登場人物を動かしたらどうなるか。他人がどう思うかなどどうでもよく、自分がどう思うかだけが重要。そんな描かれ方をした作品であると感じる。登場人物たちの異常性を変態と言う言葉で片づけてしまえばそれまでだが...この感想を読む
垣原雅雄
仲の良くない暴力団員と飲み屋で鉢合わせになり 口論している最中に 吹っかけてきた相手に言い放った一言
垣原雅雄
イチと対決をしどんどん追い込まれていく自分が逃げるさまに頭の 中で駆け巡っていた言葉