クジラの彼の評価
クジラの彼についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が3件掲載中です。
各項目の評価分布
クジラの彼の感想
有川先生お得意の「ベタ甘」ストーリーにキュンとしてしまう
あとがきで有川先生が書かれているように、ベタ甘でキュンとしてしまうラブコメ小説。自衛隊というなかなか身近にない世界がベースとなり繰り広げられる恋愛模様が斬新で興味を惹きつけられるが、切なくも胸焦がしながらの恋愛事情は自衛官も民間人も同じなんだなと親近感を覚えた。自身の友人に何人か自衛官がいてそのうちひとりがまさしくパイロットなのだけれど、「前日にどんな喧嘩をしても、翌朝は笑顔で送りだしてくれ。その日の晩に二度と帰ってこないかもしれないないのが自衛官だ」という言葉がものすごくリアルに響いた。でもこの言葉は自衛官だけに当てはまるものではない気がした。自衛官という身分は確かにこの言葉を体現する確率は高いが、人間誰しもいつ死ぬかなんて分からないのだから。