ルナティック雑技団のあらすじ・作品解説
ルナティック雑技団は1993年から1996年まで集英社発行の「りぼん」にて連載された岡田あーみん作の少女漫画。コミックスは全3巻。作者はこの作品を連載した後は執筆をしておらず、漫画家としての引退作品とされている。 主人公は裕福な家庭に育った中学生の星野夢実。夢実が両親の海外赴任を機に同学校に通う学園のアイドル天湖森夜くんの家に下宿をすることになるというラブコメディーをギャク要素全開で描いたものである。容姿端麗な天湖くんはその容姿ゆえに人から嫌われていると思っていたり、天湖くんの母親は息子を可愛がるあまり異常な教育や愛情を注いでいたりと登場人物それぞれが強烈なキャラクターをもっており、その独特な世界観が連載終了後も多くの読者の心をつかみ話題になった。 同作者の作品である「こいつら100%伝説」と「お父さんは心配性」と内容に繋がりをもっており、三作品全体で一つの岡田あーみんワールドが出来上がっている。
ルナティック雑技団の評価
ルナティック雑技団の感想
もう現れないであろうギャグの天才の作品
心機一転を感じるギャグマンガ岡田あーみん先生と言えば、絶筆されて久しい今でも「アー民」なる根強いファンがいる、稀有な少女ギャグ作家である。とにかく当時の少女雑誌ではかなり思い切った作風で、今でも伝説となっているほどだ。ただ、お父さんは心配症にしても、こいつら100%伝説にしても、あーみん先生が体力的にも精神的にも、ギリギリのところで連載されていたという感じは否めない。自分の切羽詰まった状況を自虐的にネタにしている回が、こいつら100%伝説にもあったし、お父さんは心配症のおまけページにも、原稿を集英社に送るのに郵便局を使っていたのが、とうとう民間の航空便を使うようになり、搭乗時間を待ってもらってまで航空でデスクを借りて執筆するほどだったそうだ。確かに、アシスタントさんを雇わず一人で執筆されていたのか、時折絵にゆとりのなさを感じることがあり、雑だと厳しい指摘をファンから受けることもあったよ...この感想を読む
ルナティック雑技団の登場キャラクター
星野夢実
よみがな:ほしのゆめみ 身長:156.5cm 体重:44kg ヒップ:83cm 好きな色:白・セピア 好きな花:かすみ草 好きな言葉:ほほえみ 視力:右1.2 左1.0 誕生日:11月7日 好きな歌手:ポッキーズのスージー 胸囲:78cm
天湖慶一
よみがな:てんこけいいち 年齢(作品時):中年 性別:男性 国籍:日本 性格:比較的まとも ポリシー:何があっても落ち着いている 特徴:少しとぼけている 実家:元華族 外見:メガネをかけ、ヒゲを生やすようになった 若い頃:美男子で女性にモテていた
黒川春明
よみがな:くろかわしゅんめい 性別:男性 国籍:日本 所属:成金家 特徴:喫煙者 趣味:競馬をたしなむ 特技:体術や武器の扱いに長けている 好きな食べ物:カツオの炭火焼き 外見:口髭を生やし、片眼鏡をかけている 過去:妻子がいたが離婚している